(6)天水訟(てんすいしょう):䷅:訟有孚塞。惕中吉。終凶。利見大人。不利渉大川(誠があっても塞がって通じない)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

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では今回は、『天水訟』についてです。

【卦辞】
この卦は訴訟を表わします。
天水訟の時は激しい対立やもめ事のある時ですので、すでに争いが起こっているか、近づいてきていることを意味しています。
もし争いごとになったとしても、ほどほどのところで和解した方がよい時で、たとえ自分が正しく、相手が間違っていたとしても、最後まで戦おうとすればよい結果になりません。
こうした時は、互いに我を張って平行線のままですから、あなたのほうから折れて和解策に転じる心構えが賢明です。
また、是が非でもやり遂げようと頑張ることがかえってマイナスになる時です。
第三者や有識者に相談するなどして、冷静に考え、強引なやり方は改めることです。
大事を行なう時ではありません。

1.争いごとが近づいている。
2.ほどほどのところで和解する。
3.強情をはらない。
4.こちら側に不利。
5.計画どおり上手くいかない。
6.内部に問題を抱えている。
7.有識者に相談する。
8.裁判の卦。

【初爻】
先を見越して、争いを早めに避けるほうが利口です。
小さな事にはこだわらないことです。
長引かせずに切り上げれば、少々の非難があっても最終的には吉となります。

【二爻】
勝ち目もないのに勢いに任せて不満をぶつけないことです。
ひとまず退却しましょう。
大人しくしていれば、災いを受けずに済みます。

【三爻】
今まで行なってきた事が平凡でも一番良い時です。
移り気は良くありません。
恭順を堅く守っていけば、危ういことがあっても最終的には吉となります。
誰かの指示で仕事をすることがあっても、自分の成功として誇ってはなりません。

【四爻】
自分の原点、自分の本来の仕事に立ち返るべき時です。
目上の人に従いましょう。
態度を改めて正道に安んじていれば、吉です。

【五爻】
実力も備わり、正義のために堂々と戦って勝利を収める時です。
この機会に決着をつけるべきです。
天水訟の中では良い時です。

【上爻】
労して功無しの時です。
天意に逆らって策略を駆使し、一時的に訴えに勝った姿ですので、結局は信用も人望も失い、空しさだけが残ることでしょう。
進み方に問題点があります。
よく反省し、改めましょう。

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