今月、6月は水無月ですね。
その語源はさまざまで、田に水をたたえる「水の月」からだとか、夏の暑さから水が無くなるからだとか。
今月は祝日もないため殺風景なイメージを抱きがちですが、旧暦6月1日は「氷の朔日」と呼ばれる年中行事の日です。
昔氷は貴重品で、当時宮中で冬にできた氷を氷室から取り出して群臣に賜る儀式がこの日に行われおり、一方庶民はというと、正月の餅を凍み餅にしておいてこの日に炒って食していたことから、このように呼ばれていたようです。
また昔は、稲作の作業の進行を基準にして、一年を田の神を迎えて種まきをする春と、米を収穫して田の神送りを行う秋との、大きく二つの期間に分けて考えていました。
そのため、半年を周期として、正月と七月、二月と八月、三月と九月、四月と十月、五月と十一月、六月と十二月といった具合に、同じような行事を二度繰り返して行っていたのです。
その中でも6月は、半年の折り目として重視する風潮があったため、昔は持別の意味のある月だったようです。
気温も湿度も上がり、体調管理が大変な季節へとなっていきますが、お体には重々ご留意ください。
では、よい水無月を!