今日(11/1)古典の日に、源氏物語を読む!

ご存じでした?
今日は、日本の古典文学を顕彰する記念日、古典の日です。

そんな代表として”源氏物語”を挙げてみたいと思います。
これは平安時代中期を舞台に、天皇の親王として出生し、才能・容姿ともにめぐまれながら臣籍降下して源氏姓となった光源氏の栄華と苦悩の人生、およびその子孫らの人生を描く、壮大なる日本の長編小説。

やれ、
・二部構成だ三部構成だ
・54巻ではなく60巻だ、並びの巻があるので実際は37巻だ
・作者は紫式部だけだ、それ以外のものだ、複数人説だ
と、あれやこれやの講釈はあるものの、
・光源氏が数多の恋愛遍歴を繰り広げつつ、王朝人として最高の栄誉を極める前半生
・やがて愛情生活の破綻による無常を覚り、やがて出家を志すその後半生と、源氏をとりまく子女の恋愛模様
・後半は、源氏没後の子孫たちに続く恋と人生模様
といった70年にも渡る大長篇恋愛小説であり、それは後世の文学に限らず絵巻物・香道他多岐に渡って、他分野の文化・様式にも多大な影響を与えた優れた作品であることは誰もが認めるところです。

源氏物語の主題は、(諸説あるでしょうが)一言でいえばもののあはれ。
なぜ藤原氏全盛の時代に、藤原一族が失脚させた源氏を主人公にしたのか?源氏の帝位継承をテーマとして描いたのか?これについても諸説ありますが、余計な講釈は脇に置いて、秋の夜長にこの壮大にして絢爛豪華、雅らかな世界観をじっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか?

読み
1 桐壺 きりつぼ
2 帚木 ははきぎ
3 空蝉 うつせみ
4 夕顔 ゆうがお
5 若紫 わかむらさき
6 末摘花 すえつむはな
7 紅葉賀 もみじのが
8 花宴 はなのえん
9 あおい
10 賢木 さかき
11 花散里 はなちるさと
12 須磨 すま
13 明石 あかし
14 澪標 みおつくし
15 蓬生 よもぎう
16 関屋 せきや
17 絵合 えあわせ
18 松風 まつかぜ
19 薄雲 うすぐも
20 朝顔(槿) あさがお
21 少女 おとめ
22 玉鬘 たまかずら
23 初音 はつね
24 胡蝶 こちょう
25 ほたる
26 常夏 とこなつ
27 篝火 かがりび
28 野分 のわき
29 行幸 みゆき
30 藤袴 ふじばかま
31 真木柱 まきばしら
32 梅枝 うめがえ
33 藤裏葉 ふじのうらば
34 34 若菜 わかな -じょう
35 -げ
35 36 柏木 かしわぎ
36 37 横笛 よこぶえ
37 38 鈴虫 すずむし
38 39 夕霧 ゆうぎり
39 40 御法 みのり
40 41 まぼろし
41 雲隠 くもがくれ
42 匂宮
匂兵部卿
におう(の)みや
におうひょうぶきょう
43 紅梅 こうばい
44 竹河 たけかわ
45 橋姫 はしひめ
46 椎本 しいがもと
47 総角 あげまき
48 早蕨 さわらび
49 宿木 やどりぎ
50 東屋 あずまや
51 浮舟 うきふね
52 蜻蛉 かげろう
53 手習 てならい
54 夢浮橋 ゆめのうきはし