新ビジネス注目キーワード その1!2015年以降に向けた気になるキーワード!

科学や産業、経済を基点とした新たな革新技術や流行を予見しておくことは、今後のビジネスの方向性を見定める上での重要な判断材料となります。
今後どのようなパラダイムシフトが起きるのかを、今年・2015年に注目されるキーワードをピックアップすることで想定しておきたいと思います。

火星移住化計画 Colonization of Mars
 2026年に火星に人類を送り込み、地球と同等の文明を築こうとする計画。
 すでに、オランダの「マーズワン」財団が「火星人」になるための募集を開始。2016年の居住ユニットなどの必要物資の運搬を皮切りに、2023年には第一陣が火星の地を踏むことになる。
 また、Zip2、PayPalを創業したイーロン・マスクが注力している事業のひとつSpace Xも、同じく数十年以内に火星にインフラを構築し始め最終的には8万人を移住させる計画。
 I am Elon Musk, CEO/CTO of a rocket company, AMA! : IAmA
 加えて、同じくイーロン・マスクが注力している事業のひとつテスラモーターズは、2017年までに発売を予定している400万円以下という低価格な電気自動車でこれも注目株。

人工海上国家 Seasteading
 PayPalの共同創業者ピーター・ティールがもくろむ一大プロジェクト。
 その中身は、海の上に人工の主権を持つ独立国家を作ろうというもの。
 ティールはこのプロジェクトに125万ドルを投資しており、2050年までに数千万人が居住する主権国家とすることを目標に掲げている。
 ・Seasteading Institute

LOON計画 Project Loon
 グーグルの先端技術研究所、グーグルXから生まれた実験的プロジェクト。
 成層圏に打ち上げた気球を通じて、地上からネットワークを取得。
 通信環境が貧しい地域でも地中に固定回線を引く必要がなく、大規模な地域で安価なネット接続を可能にすることから注目されている。
 Loon for All – Project Loon – Google
 さらに、気球の代替としてドローンによる打ち上げも検討されている。
 すでにグーグルがドローンの新興企業であるタイタンエアロスペースを、フェイスブックが同じく英アセンタを相次いで買収。
 ドローンは、googleに限らず商用化に向けた今年の大きなキーワードのひとつであることは間違いない。
 Google Tests Delivery Drones – InformationWeek

長期停滞論 Secular Stagnation
 先進国の経済が、投資機会の減少や労働力人口の減少などにより、長期的な停滞に突入したとする論。
 経済学者のローレンス・サマーズが提示したのが始まり。日本の「失われた20年」とも関連がある議論。
 Secular stagnation: The long view | The Economist

ナショナリズム Nationalism
 日本や中国を中心としたアジアだけでなく、欧米やロシア、インド、イスラム国、各国でナショナリズムの火種が吹き出し始めている。
 経済成長の伸び悩みが長期化しつつあることから、政治・経済への幻滅と不満の反動が、その大きな要因のひとつ。
 それぞれが国内だけで収まり切れず、国家間の協調が停滞ないしは降下する可能性は高まりつつある。
International: Nationalism is back | The Economist

フェイスブック > 中国 facebook > China
 2015年は、フェイスブックの利用者数が中国の人口を上回ることは確実。
 SNSをひとつの国と仮定すれば、世界で最も多くの人口を持つ仮想国が出来る想定となる。
 先進国ではその成長にかげりはあるものの、それ以外では携帯の爆発的な普及と共にSNSの人口はうなぎ上りとなっていくだろう。