今日(5月26日)は、帝王マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の生誕89回目の日です。
マイルス・デイヴィスはブルースから生まれ、クール・ジャズ、ハード・バップ、モード・ジャズ、エレクトリック・ジャズ、フュージョンへと到り、ロックを生みだし、ヒップ・ホップという斬新で様々な音楽性をトランペットという楽器とともに20世紀を生き抜いた男は、あらゆる音楽をけん引した偉大なるアーテイストです。
そんなマイルスが編成していたバンドからは、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、キース・ジャレットなど有名ミュージシャンを多く輩出し、歴史的な傑作も多数残されています。
とまあ、帝王の来歴をあれこれ述べるよりも、今日はじっくりマイルスに浸ろうではありませんか。
【50年代マラソンセッション4部作】
アルバム4枚分24曲のレコーディングをたった2日間ですべてワンテイクで録ったといわれる。
『スティーミン』

『リラクシン』

『クッキン』

『カインド・オブ・ブルー』
これまでのコード進行に頼る楽曲ではなくスケール(音列)を指標とした手法、いわゆるモード・ジャズの方法論を示している。
この作品は革新的である以上に演奏の完成度が非常に高く、半世紀以上経過した現在でもモダン・ジャズの最高傑作の一つとなっている。

【60年代4部作】
『E.S.P.』

『マイルス・スマイルズ』

『ソーサラー』

『ネフェルティティ』

『マイルス・イン・ザ・スカイ』

『イン・ア・サイレント・ウェイ』

『ビッチェズ・ブリュー』
3人のキーボード、ギター、ツイン・ドラムとパーカッション、という大編成バンドでの演奏。
重厚なリズムとサウンドは70年代のジャズの方向性を決定づけた。

『オン・ザ・コーナー』
現在でもその先進性が話題となる問題作。

『ユア・アンダー・ザ・アレスト』
マイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーなどの作品を取り上げた。

『TUTU』
バンドを従えずあらかじめ出来上がったトラックの上にトランペットをかぶせるポップスミュージシャンのような制作スタイルを取り入れた。






