先にマーベルコミックのスーパーヒーローについて触れたので、今回はDCコミックについてです。
DCコミック系もマーベルに負けじと、スーパーヒーローを題材にした作品が次々と映画やテレビドラマ化されています。
米ワーナー・ブラザースは、映画版「バットマン」がクリストファー・ノーランの手により『ダークナイト』三部作(05年~12年)としてリブートされ、大成功を納めましたね、
また「スーパーマン」も、同じくクリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダー監督で『マン・オブ・スティール』(13年)としてまったく新しいシリーズに生まれ変わりました。
しかも今後、2016年から2020年までにDCコミック・ヒーローたちを主人公にした実写映画10作品が次々と公開される予定になっています。
『バットマン v スーパーマン ドーン・オブ・ジャスティス Batman v Superman: Dawn of Justice(原題)』/ザック・スナイダー監督/2016年3月25日
『スーサイド・スクワッド Suicide Squad(原題)』/ デヴィッド・エアー監督/2016年8月5日
『ワンダーウーマン Wonder Woman(原題)』/ガル・ガドット主演/2017年6月23日
『ジャスティス・リーグ Justice League Part One(原題)』/ザック・スナイダー監督、ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス出演/2017年11月10日
『フラッシュ The Flash(原題)』/エズラ・ミラー主演/2018年3月23日
『アクアマン Aquaman(原題)』/ジェイソン・モモア主演/2018年7月27日
『シャザム Shazam(原題)』/ドウェイン・ジョンソン出演(ブラック・アダム役)/2019年4月5日
『ジャスティス・リーグ パート2 Justice League Part Two(原題)』/ザック・スナイダー監督/2019年6月14日
『サイボーグ Cyborg(原題)』/レイ・フィッシャー主演/2020年4月3日
『グリーン・ランタン Green Lantern(原題)』/2020年6月19日
そう、来年早々には先のバットマンとスーパーマンが、同じスクリーン上に登場することになるのです。
スーパーマンは『マン・オブ・スティール』に引き続きヘンリー・カヴィルに、バットマンは『ダークナイト』シリーズのクリスチャン・ベールからベン・アフレックに代わっての主演となります。
しかも、これ以降にバットマンとスーパーマンの単独映画が、現時点ではタイトルや公開予定日未定でそれぞれ製作することも決定しているというから、ワクワク感が止まりませんね。
そして何と言っても注目は、DCコミックのヒーローが集結する2017年と2019年の「ジャスティス・リーグ」映画化です。
「ジャスティス・リーグ」は“DC版アベンジャーズ”などと言われてはいますが、実際には「ジャスティス・リーグ」が初めて登場したのは1960年で「アベンジャーズ」が登場したのは1963年。
むしろ「アベンジャーズ」は「ジャスティス・リーグ」に対抗して作られたチームなんですね。
そういった目で見ると、「アベンジャーズ」のメンバーが若干チグハグなのは、「ジャスティス・リーグ」の成功を受けたマーベルが急遽自社で対抗できるヒーローを寄せ集めたため、とも言われているくらい。
では「ジャスティス・リーグ」にはどういったヒーローがいるのか、ざっと整理してみましょう。
【スーパーマン】
クリプトン星で生まれ地球で育った異星人にして地上最強の男 マン・オブ・スティール(鋼鉄の男)
本名:カル=エル。
鋼鉄の肉体、80万トンを持ち上げる怪力、最高時速800万kmの飛行能力、透視能力、ヒートヴィジョン(熱光線)などの能力を持つ、最強の超人。
40メガトンの核にも耐え、場合によっては時間を戻すことも可能。
黄色の太陽光線をパワーの源としている。
ただし「クリプトナイト」という鉱物に極度に弱い、魔法や呪術への耐性が低いという弱点がある。
普段はクラーク・ケントという名で、デイリー・プラネット社の新聞記者として働く。
【スーパーガール】
スーパーマンことカル・エルの従妹。
本名カーラ・ゾーエル。
クリプトンを支えるエネルギー源であるオメガヘドロンを誤って宇宙に飛ばしてしまい、それを追って地球へ。
地球ではリンダ・リーという女学生として暮らす。
【バットマン】
幼い頃に両親を強盗に殺され、犯罪への強い憎しみ、トラウマから「バットマン」になった闇の騎士。
本名:ブルース・ウェイン。
普段はゴッサムシティにある大企業ウェイン・エンタープライズの社長。
ジャスティス・リーグの中では数少ない特殊能力を持たない生身の人間である。
他メンバーに比べ身体能力は劣るが、優れた科学知識、鋭い分析力、判断力、冷静沈着な精神によってカバーし、主力メンバーとして君臨。
犯罪者に対しては非常に厳しいが、信念として「殺人はしない」というルールを持っている。
【キャットウーマン】
猫のコスチュームに身を包んだ女怪盗。
本名、セリーナ・カイル。
ゴッサム・シティの荒廃した東地区の守護者を自認する。
義賊であり人を殺さないのが信条で、バットマンとの共闘も多い。
近年はショートカットの黒髪で、スーツは黒いレザー、暗視ゴーグルを装備する。
マグダレーナ(通称マギー)という妹がいる。
ドラマ『ゴッサム・シティ・エンジェル』では、ヒーローの一人であるハントレス(バットマンとキャットウーマンが両親)の母親として出演。
【ワンダーウーマン】
世界最強のヒロイン。
本名:ダイアナ(セミッシラのダイアナ)
ギリシア神話の女神ヒッポリタの娘であり、アマゾネスの国・通称パラダイス島(セミッシラと呼ばれる場所)の王女。
ヒッポリタの娘であるため、ギリシア神話の神々とも交流がある。
スーパーマンに負けない怪力と飛行能力があり、銃弾をもはじき返す黄金の腕輪、ブーメランのように投げつけ、ダイアモンドすら切り裂く黄金のティアラ、捉えたものは嘘がつけなくなる真実の投げ縄を持つ。
誇り高き性格で、尊敬に値しない者には厳しい。
【フラッシュ】
世界最速の男。
本名:バーソロミュー(バリー)・アレン
雷に打たれたと同時に化学薬品を浴びた副作用で、超高速の素早さを手に入れた。
この高速移動能力を応用し、垂直壁登りや人間扇風機、 振動による物質のすり抜けなど、能力は多岐に渡る。
全ての次元に存在する「スピードフォース」という力と繋がっており、これが超高速の源である。
この力によって、特殊な状況下では時間移動、平行世界への移動なども可能である。
【グリーンアロー】
優れた弓術を武器として戦うクライムファイター(=犯罪者退治専門のヒーロー) エメラルドの射手。
本名:オリバー・ジョナス・クイーン
バットマンと同じく生身の人間だが、最高峰の弓術を持ち、先端に様々なギミックを仕込んだ矢を使い分けて戦う。
また基本的な戦闘スキルが高く、アクロバット技術に長けているので回避能力も高い。
大富豪だった彼は、クルージングの最中、裏切りにあい遭難。
無人島にたどり着き、その時のサバイバル生活で弓の腕前を身に着けた。
【ブラックキャナリー】
超音波の声と高い格闘術を駆使して戦う、美しきバード・オブ・プレイ(猛禽)。
本名:ダイナ・ローレル・ランス
口から発射する超音波は破壊力が高く、トラックや特殊ガラスすらも破壊することが可能である。
また、高い格闘能力は世界でも最高レベルであり、加えて優秀なリーダーシップと戦略性を持つ、戦闘のプロフェッショナル。
ジャスティス・リーグとは別に、自身が立ち上げに参加した「バーズ・オブ・プレイ」というチームにも所属。
グリーンアローとは恋人関係にある。
【グリーン・ランタン】
銀河を守るエメラルドの聖戦士。
本名:ハロルド(ハル)・ジョーダン
緑の光を放つ指輪からエネルギーを発射し、意思の力で自在に操る。
銀河系の治安を維持するグリーンランタン・コァ(隊)の一員であり、指輪(パワーリング)は本部の惑星オアから授けられている。
リングの光は発想次第で様々な形態に変化させることが可能で、レーザーや防御壁、兵器、戦闘機などに変化させる事もできる。
ただし、リングを失ったりエネルギーが切れると、彼もバットマンと同様に普通の人間に戻ってしまう。
【キャプテン・マーベル(別名:シャザム)】
スーパーマンに比肩する力を持つヒーロー。
本名:ウィリアム・バットソン/愛称ビリー
その正体はビリー・バットソンという少年で、「SHAZAM!」と唱える事でキャプテン・マーベルへと変身している。
魔術師シャザムにより選ばれた存在。
「SHAZAM」は6柱の神の頭文字で、それぞれ、Sはソロモン王の知恵、Hはヘラクレスの怪力、Aはアキレスの勇気、Zはゼウスの能力、Aはアトラスの体力、Mはマーキュリーの駿足を指していて、彼はその能力を持っている。
【アクアマン】
7つの海の王。
本名:アーサー・カリー
海底の王国「アトランティス」の王女と地上の燈台守の間に生まれたヒーロー。
超人的な力と頑丈さを持ち、陸はもちろん、水中でも呼吸することができる。
また時速数百キロで泳ぎ、深海の水圧にも耐えられる。
テレパシーで海洋生物と会話、使役することも可能。
ジャスティス・リーグの創設メンバーではあるが、アトランティスの王という立場上、地上のヒーローと海の王という立場の間で板挟みになることも。
【サイボーグ】
科学者である両親の実験室で事故に遭い、生存のために体の大部分を機械化した事で誕生したヒーロー。
本名:ビクター・ストーン
その結果、超人的な力、スタミナ、スピード、跳躍力、テレポート能力などを持つようになる。
パーツを変えることで様々な武器が使えるが、代表的な武器は腕に備わっている兵器である。
またあらゆるコンピューターとリンクすることが可能。IQ170という高い知能を持つ。
【マーシャン・マンハンター】
火星からのヒーロー 火星人最後の生存者。
本名:ジョン・ジョンズ
ある科学者により誤って火星から地球に転送されてしまったが、そのまま人間に姿を変えてヒーロー活動を開始。
世界を覆えるほど広範囲なテレパシー、マインドコントロール、物質透過、変身・変形、再生能力、怪力、飛行など、強力な能力を多数持っているが、一方で火に弱いという弱点を持つ。
真面目で誠実な性格だが、地球の食べ物に対する副作用からか、中毒とも言えるほどにチョコクッキーが大好きで、しばらく食べずにいると暴れだすという不思議な性質を持つ。
【ホークマン】
サナガー星からやってきた異星人。
本名:カーター・ホル
サナガー星の捜査官であり、凶悪な異星人を追って地球へ来たが、そのままジャスティス・リーグに加入した。
普段は博物館の学芸員をやっている。
反重力物質「エヌス・メタル」で出来たブーツと翼で空を飛び、古代の武器を好んで使用し戦う。
また、エヌス・メタルの効果により身体能力が大幅に向上している。鳥と会話することも可能。
【ホークガール】
ホークマンの妻で同じく異星人。ジャスティス・リーグにも時々協力している。
本名:シェイラ・ホル
【アトム】
白色矮星の力を利用して、原子の大きさまで体を縮小する能力を持つ小さな巨人。
本名:レイモンド(レイ)・パーマー
物質収縮の研究をしている科学者であったが、様々な経緯を経て体のサイズを縮小できる装置の発明に成功。
この能力を使えば、携帯電話を通じて長距離移動することも可能である。
ジャスティス・リーグでは、前線での活躍よりも後方での科学的バックアップに徹することも多い。
【ザターナ/ザタンナ】
DCユニバース屈指の魔法使い。
本名:ザターナ・ザターラ
言葉を逆さまに話す事で、様々な魔法を発動させる技を得意としている。
普段はマジシャンをしている。
元彼はコンスタンティンという魔術系のアンチヒーローで、別れた後も腐れ縁のような関係になっている。
またバットマンとは強い友情で結ばれている。
両親も魔術師であり、父はヒーロー、ザターラ(ジョバンニ・ザターラ)である。
【エロンゲイテッドマン】
体をゴムのように自在に伸ばせる能力を持ち、それを活かした強靭な耐久性と俊敏性も併せ持っている。
本名:ランドルフ(ラルフ)・ディブニー
ユカタン半島の「ジンゴ」という果物から抽出したエキスを飲んでみたところ、体がゴムのように自在に伸びるようになった。
陽気で目立ちたがり屋のお調子者だが、不穏な“匂い”を感じ取る才能があり、論理的思考力、推理能力も高いため、普段は優秀な探偵として活動している。
※)登場はマーベルのファンタスティック・フォーよりも、ルフィよりも先。
【プラスティックマン(プラスチックマン)】
全身をどんな形にも変形させる能力を持つ。正体不明の薬品を浴びたため、この能力を持った。
本名:パトリック・オブライエン/愛称イール(うなぎの意)
変形可能な範囲は非常に広く、液体、車、風船や、彼の考えた独自の形状にもなれる。
また銃撃、爆破に耐え、バラバラになっても死なないため、ほぼ不死身である。
弱点は、極低温や高温に晒されると変形できなくなってしまう事と、一部の薬品に対して耐性が低い事。
体を自在に伸ばすこともできるため、エロンゲイテッドマンと若干能力がカブっているが、プラスティックマンの方がキャラとしては古い。
【レッド・トルネード】
悪の科学者が製作した身体に、異星の風の精霊が宿って誕生した大気や風を操るアンドロイド。
本名(?):ジョン・スミス
腕や足から強力な竜巻を生み出すことが出来る。
また超人的な身体能力や自己修復機能も持つ。
【ファイアーストーム】
高校生のロナルド・レイモンドと科学者のマーチン・スタインが、原子力実験プラントへの爆弾テロに巻き込まれた結果、融合してしまい誕生したヒーロー。
二人でひとつの存在であり、合体している際は片方が体を操作し、もう片方は精神のみでアドバイスをしている。
無機物を原子レベルで変換、再配列できる。つまり「ある生き物以外の何か」を思いのままに「同じ質量の別の物」に作り変えてしまう力を持つ。
事件が起きるたびに合体していたが、単独で変身することも出来るようになる。
しかしまた二人で変身するようになったり、相方が変わってしまったりと、独特な状況に置かれるヒーローでもある。
しかも、こうしたDCコミックのヒーローの活躍は映画だけに留まらず、大人向けのテレビドラマ化により多くのファンを集めているのです。
『ARROW/アロー』
2012年に始まった、弓の名手グリーン・アローが主人公のドラマは、現在米国でサード・シーズン放映中。
「グリーン・アロー」ことオリバー・クイーンは、海難事故で父親と恋人を失くし、ひとり絶海の孤島に取り残された男。
数年後に救助されたとき、オリバーはサバイバル生活で鍛えた鋼の肉体と、優れた弓の腕前を手に入れていた。
街へ戻ったオリバーは、グリーンのフードに身を包み、鋼の肉体と弓矢を武器に人知れず悪と闘う。
『GOTHAM/ゴッサム』
舞台は「バットマン」シリーズでおなじみのゴッサム・シティ。
2014年秋から放映がスタートしたこのドラマは、悪党はびこるゴッサム・シティの刑事ジェームズ・ゴードンと、まだ少年だったブルース・ウェインとの出会いを描くクライム・アクションドラマ。
当然このドラマにバットマンは登場しないが、”ダーク・ナイト”(黒い騎士)誕生秘話が、スタイリッシュな映像で明かされる。
『ゴッサム・シティ・エンジェル』
バットマンシリーズのスピンオフ作品で、DCコミックのヒーロー達の女性サイドキックを中心に結成されたヒーローチーム『Birds of Prey』を映像化した作品。
近未来のゴッサム・シティ、ニュー・ゴッサムを舞台としている。
元バットガールのバーバラ、バットマンとキャットウーマンを両親に持つハントレスや、ブラックキャナリーの娘で千里眼や接触型テレパシー・念動力を使うダイナの活躍を描く物語。
『The Flash/ザ・フラッシュ』
『ARROW/アロー』のスピンオフ作品として登場したザ・フラッシュ!
「glee/グリー」に出演したグラント・ガスティンが主役のフラッシュ/バリー・アレンを演じる。
『DC’s Legends of Tomorrow(原題)』(ドラマ化決定)
こちらも『ARROW/アロー』のスピンオフ作品として登場する予定のドラマ。
スーパーヒーローのチームがヴィラン(悪役)と組んで、巨大な脅威に立ち向かうストーリー。
未来に起きる出来事を知った時間旅行者のヒーロー、リップ・ハンターは、その出来事を阻止するため、ヒーローとヴィラン(悪役)からなる混成チームを結成。
地球だけでなく時間そのものが危機に陥るという設定。
『iZombie(原題)』
自分がゾンビになってしまったことを隠しながら、生きた人間を食い殺さないように検死解剖室で食料を確保しつつ働く女子医学生のリヴ(ローズ・マクアイヴァー)。
彼女は脳みそを食べることで得られる死者の記憶を手がかりに、殺人事件を解決していく。
『ヘルブレイザー(コンスタンティン)』(ドラマ化決定)
オカルト探偵・ジョン・コンスタンティンは、優秀な魔術師としての能力を持っているが、一方で人を欺く才能があり、世界有数の詐欺師としても有名。(神や悪魔すら欺く)
目的達成のためならば仲間にも平気で嘘をつく、騙すなど、性格にクセがあるため、ヒーローとは言い難い男でもある。
『コンスタンティン』は2005年にキアヌ・リーヴス主演で一度映画化されている。
『Supergirl(原題)』(ドラマ化決定)
スーパーマンの従姉妹、スーパーガール!
スーパーマンと同じパワーを持ち合わせるが、スーパーマンのような自制心に欠ける命知らずの少女の物語。
主演は人気海外ドラマ『glee/グリー』のマーリー役で知られる女優メリッサ・ブノワ。
『SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン』
2001年からスタートし、青春時代のスーパーマンことクラーク・ケントを描き、2011年まで続くヒットドラマとなっている。
マーベルに負けず劣らずのDCコミックワールドの攻勢。
これまではマーベル作品に押され気味でしたが、今後の作品群の登場により、ヒーローモノの世界観はますます楽しみが増えてきそうです。
コメント
[…] ーを寄せ集めたため、とも言われているくらいのです。 [引用元] DCコミックのスーパーヒーロー達!アベンジャーズが対抗した「ジャスティス・リーグ」! | 知命立命 心地よい風景 […]