ひたすらゆるーくエスペラントを覚えていこうという、このコーナー。
今回は前回に引き続き、言葉のルール その3です。
エスペラント語を学んでみる!(4) 言葉のルールについて その2
エスペラント語を学んでみる!(3) 言葉のルールについて その1
ここまでにあげた単語を用いて、次のような文ができます。
・ Japana ekonomio rapide progresas. 日本経済は急速に発展している。
・ Tempo sage pasas. 時間は矢のように過ぎゆく。
・ Kancero estas danĝera malsano. ガンは危険な病気だ。
・ Esperanto estas nia komuna lingvo. エスペラントは私たちの共通語である。
では、文章を組み立てる上で、大事なポイントを学んでおきましょう。
【語順】
・平叙文は、主語・述語動詞・補語の順になります。
Mi estas esperantisto. 私はエスペランチストです。
Johano legas ĵurnalon. ヨハンは新聞を読んでいる。
・形容詞・副詞は、それがかかる名詞・形容詞・動詞の前につけます。
Mi havas bonajn amikojn. 私は良い友達を持っています。
Mi aĉetis tre malgrandan komputilon. とても小さなコンピューターを買った。
Ŝi lerte veturigas aŭton. 巧みに車をあやつる。
【否定文】
・否定文は、述語動詞の前に副詞 ne をおきます。
Mi ne havas monon. お金がありません。
Kancero ne estas danĝera malsano. ガンは危険な病気ではない。
Japano ne manĝas krudan fiŝon. 日本人は生の魚を食べない。
Japano manĝis ne krudan fiŝon. 日本人が食べたのは生の魚ではない。
Japana ekonomio ne progresos rapide. 日本経済が急速に発展することはないだろう。
・否定の相関詞をつかう場合です。
Mi havas nenion por donaci. 何も贈るものがない。
【疑問文】
・疑問文は、平叙文に副詞 ĉu を、文末に?をおきます。
Ĉu vi konas lin ? 彼を知っているか。
Jes, mi konas lin. 知っている。
Ne, mi ne konas lin. 知らない。
Ĉu kancero estas dan?era malsano? ガンは危険な病気ですか。
Ĉu japana ekonomio rapide progresis? 日本経済は急速に発展しましたか。
Ĉu japano manĝas krudan fiŝon? 日本人は生の魚を食べますか。
・疑問詞を文頭につけると、こうなりあmす。
Kie vi aĉetis la komputilon ? どこでそのコンピューターを買った?
Pri kio vi parolas ? 何について話しているか?
【命令文】
・命令文は、動詞の意志法をつかいます。
Venu ĉi tien ! こっちへ来なさい!
Ne fumu ĉi tie ! ここは禁煙!
Ni iru kune ! いっしょに行こう!
【感嘆文】
・感嘆文は、kia, kiel を文頭につけます。
Kia bravulo vi estas ! 何という勇者!
Kiel brava vi estas ! 何と勇敢な!
【無主語文】
・いくつかの動詞は主語を必要としません。
仮主語はないためです。
Morgaŭ pluvos. 明日は雨でしょう。/ morgaŭ は副詞
Estas varmege. 暑い。
【目的語】
目的語が必要な文では、目的語を語尾 -n で明示します。
目的語とは、動詞が対象とする単語で、日本語の多くの場合「〜を」がつく単語です。
kruda fiŝo 生の魚
krudan fiŝon 生の魚を
・ Japano manĝas krudan fiŝon. 日本人は生の魚を食べる
目的語を明示するので、単語の配列が自由です。
そして配列をかえて微妙なニュアンスが表せます。
・ Krudan fiŝon japano manĝas. 生の魚を日本人は食べる。
・ Japano manĝas fiŝon krudan. 日本人は魚の生のやつを食べる。
・ Fiŝon krudan manĝas japano. 魚の生のやつを食べるんだ。日本人は。
・ Manĝas japano krudan fiŝon. 食べるんだ。日本人は。生の魚を。