今日(2月4日)は心を新たに春を迎え、旧暦では新しい1年が始まるとされる立春です。
暦上、新年は1月1日からですが、人々が生活を営む上での一年の始まりは春と捉えられていたため、立春は一年の始めとされ、決まり事や季節の節目はこの日が起点になってきました。
八十八夜、二百十日、二百二十日も立春から数えるように、言葉通り「春が始まった第1日目」を意味してます。
・春…立春から立夏の前日まで。暖かい地方では梅の花が咲き始めます。
・節分…立春の前日のこと。立春が正月なのに対して、大晦日の役割を持ち、一年間の厄払いの日となります。
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・八十八夜…立春から数えて88日目のこと。この日に摘んだお茶の葉は霜をかぶらないため、高級な茶葉であると言われています。
・二百十日…立春から数えて210日目のこと。この日は台風が襲来する可能性が高く、農家の人々にとっては厄日だと言われています。
・二百二十日…立春から220日目のこと。台風が襲来する可能性の高い日とされています。
こうした新しい年のスタートとなる立春は、古来から1年を通して大切にされてきました。
”春の気たつを以て也”(暦便覧)
とありますが、今日よりようやく春めいてくる日、初めて春の気配が現れてくる日、春立つ日のことですので、実際は寒さが一番厳しい日ということにもなりますね。
ちなみに今日は、新しい一年を迎える立春にはその一年がいい年であるようにと願いを込めて、縦書きで「立春大吉」と言う言葉を掲げる風習があります。
「立春大吉」は禅宗のお寺から来ている慣習なのだそうですが、この文字、真ん中に縦線を入れてみると左右対称だという事がわかります。
意味は「謹賀新年」に近いらしいのですが、この立春からの一年間に災難などに遭わないという厄払いのようなものです。
一説には、その昔、立春大吉と書かれた御札が貼ってあった家に鬼が入った事があり、ふと鬼が振り返ると、さっき入る時に見えた立春大吉の文字が見え(裏表どちらから見ても同じですから)「まだ入ってなかったのだ」と思い逆戻りして出て行ってしまった、これにより立春大吉のお札を貼っていると厄除けになると言われているとか。
「寒中見舞い」は昨日(春の節分)までで、今日からは「余寒見舞い」(2月下旬頃まで)となります。
冬至と春分の真ん中でまだまだ寒いですが、暦の上では今日から春。
梅の花が咲き始め、これからは徐々に暖かくなり、春の始まりとなります。
一年の始まりは立春から。
しかも今日は満月で、月の満ち欠けから考えても何かを始める基点とするには良い日です。
今日は、これからの計画を立て直してみるのもよいかもしれません。
改めて、あなたの一年がステキな年でありますように。