今日(9月27日)は旧暦8月15日にあたり、今宵に見える月を「中秋の名月」といいますね。
古来から「中秋の名月」は、1年のうちでもっとも美しい月とされ、お月見をするのが習わしですが、今年は明日(9月28日)の午前中にスーパームーンとなるため、今宵の名月もスーパー級!となる訳です。
旧暦の季節区分では、秋は旧暦7月(初秋)、旧暦8月(仲秋)、旧暦9月(晩秋)の3か月間のため、旧暦8月15日にあたる今日はその期間の真ん中にあたる「中秋」となります。
今宵は月齢13.8。
満月前夜の月ということで、小望月(こもちづき)・十四日月・待宵の月ともいわれます。
翌日の十五夜の月を待つ宵ということから待宵の月と言うそうですが、なんとも艶っぽい呼び名ではありませんか。
夢二のロマンを愛でながら!待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな!
また、幾望(きぼう)とも言うそうですが、満月(望月)の前夜で、“機”は「近い」という意味を持つから。
さまざまな
月ひとつを様々な月齢で愛でるなんて、ステキだと思いません?
日本では、縄文時代には既に月を愛でる慣習があったとされています。
ススキや月見団子などを供えつつ、今宵もステキな夜でありますように。
月の形 | 月齢 | 呼び名と意味 | |
月齢0 | 新月、朔
陰暦では毎月の第一日目のことを「朔」と呼んだ。一日(ついたち)の語源は『月立ち』であるといわれている。英語では「New Moon」という。 |
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月齢1 | 繊月、二日月、既朔
既朔は朔を過ぎたという意味から。 |
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月齢2 | 三日月・ 若月・眉月・蛾眉
異名・別名が多く、初月(ういづき・はつづき)・若月・眉月等とも呼ばれる。夕方、西の空に見え始める。 |
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月齢6 | 上弦の月、弓張り月、半月
半月を弓の形になぞらえ、弓に張った弦が上向きになっていることから、“上弦”という。 |
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月齢9 | 十日夜
旧暦の十月十日に行われている収穫祭。 |
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月齢12 | 十三夜月
古くから月見の宴などが行われていた。 これからまさに満ちていくさまが縁起の良い月とさる。 |
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月齢13 | 小望月・十四日月、待宵の月
翌日の満月を楽しみに待つ、という意味。 また、幾望(きぼう)とも言い、満月(望月)の前夜で、“機”は「近い」の意味を持つ。 |
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月齢14 | 満月・十五夜・望月・三五の月・仲秋の名月・芋名月・望
月と太陽を結ぶ線上の間に地球が位置し、太陽の光が月全体を照らし出す。 陰暦では7月~9月が秋とされたため,8月はその真ん中となり“仲秋”と呼ばれた。 |
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月齢15 | 十六夜、有明の月
月の出が十五夜よりやや遅くなっているのを、月がためらっていると見立てた。「十六夜」とは“ためらい”の意味を持つ。 また、夜が明けてもまだ沈まず、西の空に残っている様子から、「有明の月」とも呼ばれる。 |
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月齢16 | 立待月
夕方、立って待つ間に出る月といわれている。
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月齢17 | 居待月()
満月を境に月の出が次第に遅くなるので、座って待つうちに出る月といわれている。 |
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月齢18 | 寝待月・臥待月
なかなか月が出ないので横になって待つということから、別名、臥待月(ふしまちづき)とも言う。 |
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月齢19 | 更待月(ふけまちづき)・亥中の月(いなかのつき)
だいたい、午後10時ごろに月の出を迎える。 |
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月齢22 | 下弦の月・二十三夜月
半月を弓の形になぞらえ、弓に張った弦が下向きになっていることから、“下弦”という。弓張り月・半月ともいう。 |
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月齢25 | 有明月(ありあけづき)
夜明け(有明)の空に昇る月で、”暁月”ともいう。本来は十六夜以降の月の総称。 |
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月齢29 | 三十日月、晦
30(三十)日なので「みそか」と読み、月末を「晦日」というのはこのため。 また「晦日(つごもり)」ともいうが、「つごもり」は「つきこもり」が転じたもので、月が姿を見せないのでこう呼ばれた。 |