アルフレッド・アイゼンスタット(Alfred Eisenstaedt)という写真家をご存じですか。
ニューヨーク・タイムズスクエアで若い水兵が看護師に戦争の終結を祝福して思わずキスするシーン、と言えばおわかりですよね。
この写真は雑誌「ライフ」の表紙を飾り、「勝者のキス(kissing sailor)」として語り継がれたものですが、これを撮ったのがドイツ領西プロイセン出身のアメリカ合衆国の写真家・フォトジャーナリスト、アルフレッド・アイゼンスタットです。
彼はアメリカにおける報道写真家の草分け的存在で、報道写真を芸術的な形式まで高めることに貢献したともいわれています。
報道写真がただの報道の光景を移すだけのものでなく、そこに美や芸術を求めるきっかけを作った人物ともいえますね。
ちなみに冒頭のキスの写真の人物が誰なのかは当時わからず、後になってヒューストンのグレン・マクダフィーという男性がその水兵だったと認められたそうです。
ちなみに今日はそのグレンの誕生日。
一介の水兵が、写真を通して有名になるなんて、いかにもアメリカらしい話しではありますね。
そこでアイゼンスタットですが、フォトジャーナリストとしては30年以上「ライフ」誌の専属カメラマンとして活躍していたそうです。
そこで発表された写真は数多あり、「ライフ」誌の表紙を飾った作品は私達も一度は目にしたことがあるものばかりです。
モノクロの写真の情感を味わいながら、アイゼンスタットに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。