六曜は、暦の中でも有名な暦注の一つで、あなたも目に触れる機会が多いと思います。
原型は古代中国の道教の影響からきており、さらに日本の神教から生まれた暦用語(暦注)の一つになります。
元々は、1箇月を5等分して6日を一定の周期とし)、それぞれの日を星毎に区別する為の単位として使われるために先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順で繰り返しますが、完全にこの並びだけでなく、旧暦の毎月1日の六曜は以下のようになります。(閏月は前の月と同じになります)
1月・7月 先勝
2月・8月 友引
3月・9月 先負
4月・10月 仏滅
5月・11月 大安
6月・12月 赤口
実は、これらそれぞれに方向があると共に、色と人間界の事象の3領域から成り、総称して六曜といいます。、
先勝:東方 青色 守る、奉仕、次代を背負うの意
友引:地上の中央 黄色 引力、集める、引き付けるの意
先負:西方 白色 攻撃、闘争、有に対して無の意
仏滅:北方 黒色 霊魂が去る、滅する、人間界の週末の意
大安:天上界 金色 集合したものを浄化(次元が上る)する意
赤口:南方 赤色 子孫、子供、未来に伝えるの意
こうしたことから、仏教でもこの考え方が用いられており、西方浄土の思想に繋がっています。
従って、南方(生)を赤、東方(生)を青、北方(死)を黒、西方(死)を白とすることから、人の死に際しては黒と白を用い、喜びの祝い事には肉体の消滅まで続くことを願って、赤と白を用いるようになっているのです。
何気なく使っているこの色の使い方ですが、このようにして整理してみると、少しすっきりするのではないでしょうか。
なお、六曜それぞれに対する細かい意味については、いろいろな文献やサイトで紹介されているので、ここでは省略しておきます。
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