先日(11月22日)公開された「インターステラー」ご覧になりました?
・劇的な環境変化によって、地球の寿命は尽きかけていた。
・生きて帰れるか分からない、重大な使命を担う壮大な旅に選ばれたのは、まだ幼い娘を残して旅立つ父親と、わずかなでも優秀なクルー。
・彼らは、人類が居住できる新たな惑星探査のため、前人未到の未開の宇宙へと旅立つ。
・人類の限界を超える不可能にも思える史上最大のミッション。
・果たして彼らの運命は、地球の命運は???
ってな感じのエンターテイメントムービーです。
予告などを見ると親子愛ばかりが強調された「アルマゲドン」的な宇宙映画だと思われがちですが、それだけではありません。
これは、観る人がみれば、現時点で分析されているあらゆる宇宙理論をとことん詰め込んで、リアリティー満載の宇宙映像美を実現している、まさに21世紀版「2001年宇宙の旅」です。
勿論、そんな理系寄りの理論なんぞ知らなくとも、ストーリー展開は分かり易く、
・居住可能な惑星探査で宇宙に旅立つ父親と、地球に残された娘とのヒューマンドラマ
・見知らぬ世界で起こる数々のアクションエンターテイメント
として楽しむだけで、3時間弱の上映時間があっという間に過ぎてしまいます。
恐らくは、最初は娯楽映画として堪能し、次には、ワームホール、ブラックホール、キップ・ソーン、4次元空間といった、科学的な理論に裏付けられた知識や情報と照らし合わせながら、何度でも深く楽しめる、ホント美味しい映画です。
監督は「ダークナイト」や「インセプション」でおなじみのクリストファー・ノーラン。
「ダークナイト ライジング」の後、どんな映画を監督するのかと期待していただけに、「インターステラー」の予告だけ見ると、”おやっ、大丈夫か?”てな印象を抱いてしまいますよね。
バットマンやスーパーマンでDCコミック寄りになるのかと思わせたクリストファー・ノーランですが、とんでもない。
この噛み応え十分の映画は、予想以上のいい味出しています。
DVDやブルーレイで、家庭でじっくり観ればいい、なんて思うと勿体ない。
これは、広大な宇宙空間気分を楽しめる劇場で、是非とも観るべきです。
※)ノーラン監督による前日談や関連特集記事がWIREDのHPにありますので、参考にしてみてください。
Revealed: The Lost Chapter of Interstellar
WiredによるInterStellarの関連記事
How Building a Black Hole for Interstellar Led to an Amazing Scientific Discovery
Interstellar Almost Had 6 Wormholes and 5 Black Holes
慌ただしい師走に、雄大な気分になれるひと時をどうぞ。
追伸:
「インターステラー」の全体像を1枚に纏めたものが出回っていたので、簡単に翻訳しておきました。
映画を深く観るためにも、ストーリー展開を整理する参考にしてみてください。
出典: Skiwalker79 via flickr.com