ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)は、1970年代末から90年代初頭に掛けて、ポップシーンにありながらも流行とは一線を画した音楽で世界的な人気を誇った、トータルCDセールスは1億2000万枚以上となるイギリスのロックバンド。
デビュー当時、イギリスは前年から始まったパンク・ムーヴメントが全盛だったこともあり、当初彼等に対する反応は冷たいものだったが、デビュー曲である「悲しきサルタン」が全米シングル・チャートを駆け上り、遂にベスト10入りの快挙を成し遂げ、ヨーロッパ各国でも大ヒットとなる。
4thアルバム「ラヴ・オーヴァー・ゴールド」でそのサウンドは一層深みを増し、ライヴ・アルバム「アルケミィ」までの3作品はいずれも数年に渡ってイギリスのアルバム・チャートにランクインし続け、その異常な人気ぶりは国民的バンド・レベルにまで押し上げられた。
85年、5thアルバム「ブラザース・イン・アームス」はそれまでの記録を全て塗り替える全世界で2000 万枚以上という驚異的なセールスを樹立、MTVを題材とし、スティングのヴォーカルをフィーチャーした「マネー・フォー・ナシング」も全米を始め各国のシングル・チャートでNo.1を獲得、その人気とステータスを不動なものを確立するに至った。
アルバム『悲しきサルタン』 – Dire Straits (1978年 全英5位、全米2位)
シングル「Sultans of Swing」(全英8位)
アルバム『コミュニケ』 – Communiqué (1979年 全英5位、全米11位)
アルバム『メイキング・ムーヴィーズ』 – Making Movies (1980年 全英4位、全米19位)
シングル「Romeo and Juliet」(全英8位)
アルバム『ラヴ・オーヴァー・ゴールド』 – Love Over Gold (1982年 全英1位、全米19位)
シングル「Private Investigations」(全英2位)
シングル「Twisting by the Pool」(全英14位)
アルバム『アルケミィ〜ダイアー・ストレイツ・ライヴ』 – Alchemy, live (1984年 全英3位)
アルバム『ブラザーズ・イン・アームス』 – Brothers in Arms (1985年 全英1位、全米1位)
シングル「So Far Away」(全英20位、全米19位)
シングル「Money for Nothing」(全英4位、全米1位)
シングル「Brothers in Arms」(全英16位)
シングル「Walk of Life」(全英2位、全米7位)
アルバム『マネー・フォー・ナッシング』 – Money for Nothing, a compilation (1988年 全英1位)
アルバム『オン・エヴリー・ストリート』 – On Every Street (1991年 全英1位、全米12位)
シングル「Calling Elvis」(全英21位)