スタイル・カウンシル (The Style Council) は、絶大な人気を誇ったバンド、ジャムのリーダーだったポール・ウェラーが、元デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのオルガニスト、ミック・タルボットとともに結成したイギリスのポップ・ロックユニットバンド。
“スタイル評議会”というユニット名どおり、あらゆるポップ・ミュージックのスタイルに挑戦していくというのがユニットの基本理念であった。
デビューは1983年のシングル「スピーク・ライク・ア・チャイルド」。続くミニ・アルバム『イントロデューシング』で展開したソウル・ミュージックは後期ジャムのサウンドの延長線として捉えられたが、84年のセカンド『カフェ・ブリュ』では大胆にジャズ、ラップ、ボッサなどを導入。ジャム・ファンの間で物議をかもした一方で、特にシングル「マイ・エヴァ-・チェンジング・ムーズ」のヒットにより成功した。
それ以後もアンチ・ジャム路線を驀進し、85年のサード『アワ・フェヴァリット・ショップ』、87年の4Th『コスト・オブ・ラヴィング』と意欲作をリリース。86年にはライヴ・アルバム『ホーム&アブロード』も発表。
サウンド的には非常にソフィストケイトされた方向へ進んだポール・ウェラーではあったが、ジャム時代から一貫していた左翼指向はさらに先鋭化し、ポップなサウンドに過激な歌詞を乗せることで、オピニオン・リーダーとして尊敬を集めた。
アルバム「Café Bleu (US title: My Ever Changing Moods)」(1984年 全英2位、全米56位)
シングル「Speak Like a Child」(全英4位)
シングル「Long Hot Summer / Paris Match」(全英3位)
アルバム「Our Favourite Shop (US title: Internationalists)」(1985年 全英1位)
シングル「My Ever Changing Moods」(全英5位、全米29位)
シングル「You’re the Best Thing / The Big Boss Groove」(全英5位、全米76位)
シングル「Shout to the Top!」(全英7位)
シングル「Walls Come Tumbling Down!」(全英6位)
アルバム「Home and Abroad」(1986年 全英8位)
シングル「Have You Ever Had It Blue」(全英位14位)
アルバム「The Cost of Loving」(1987年 全英2位)
シングル「It Didn’t Matter」(全英9位)