四天王天・帝釈天!三主神たる梵天!

持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)は、四天王※)と呼ばれ、それぞれが東・西・南・北の四方四洲を守護していますが、今回はこれらが仕える二十八部衆にして、四天王天・帝釈天に注目してみます。
※)全体的な整理を行っている”日本の仏像に魅せられて”や”自分を守ってくれる守護本尊!”、”アジアンユニット 招福七福神めぐり”も参考にしてください。
四天王・多聞天!北方守護の最強の神・毘沙門天!
四天王・持国天!国家安泰・家内安全の守護神!
四天王・増長天!無尽の宝を生み出す商売繁盛の仏!
四天王・広目天!無量の寿命を与える無病息災の仏!

帝釈天は、諸天中最強の神とされたインドラの化身で、ヴェーダ神話では梵天と共に重要な神として崇拝され、成道前から釈迦を助け試練を課してきました。
梵天は古代インドのバラモン教・ヒンドゥー教・ゾロアスター教の創造神ブラフマーの化身で、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァとともに三主神を構成しており、釈迦に説法を勧めています。
仏教に取り入れられてからは、守護神である天部の一つで天主帝釈・天帝・天皇ともいわれ、帝釈天と梵天は一対として祀られることが多いです。
実はその姿かたちも似通っていて、どちらがどちらなのか見分けが付きにくい場合もあり、両者を併せて「梵釈」と称しています。

印相や持ち物はさまざまで、密教像としては帝釈天は象に乗る姿に、梵天はガチョウに乗る姿に造られ、十二天のひとつとして造像される場合には、帝釈天は東方の守護神として、梵天は天・上方の守護神となりました。
仏像がはじめて作られたガンダーラ地方では、帝釈天と梵天を脇侍とする釈迦三尊像も造られています。
功徳は 仏教守護・国土安穏・立身出世、病気平癒・家内安全・厄除けなどがあります。

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