『三国志演義』第十三回 李カク・郭シ大いに兵を交え、楊奉・董承双して聖駕を救う

 呂布は劉備を頼って除州へ行った。
劉備は、除州を曹操から救ったのは呂布が背後を突いたからだと言って快く受け入れた。
そして、小沛に駐留することを許した。
しかし、張飛は呂布が気に入らず襲いかかろうとして、関羽に止められた。

 朝廷は李傕、郭汜のものとなっていたが、大尉楊彪の計によって李傕と郭汜は仲違いを始めた。
帝と皇后は李傕に監禁され腐った肉や古米しか配給されなかった。
李傕は、邪道妖術のたぐいを好み常に巫女をともなっており賈詡の諌める事を聞かなかった。
賈詡は李傕の腹心とはいえ君恩を忘れておらず、天子に「しばらくご辛抱下さいますよう」と天子奪還の心を示した。

 賈詡は李傕の兵に帝からの命であるといって都を引き上げさせ、帝に李傕をおびき出すために大司馬に任ぜさせた。
大司馬に任ぜられたのは巫女の力と喜び恩賞を与えたが配下には何もしなかった。
怒った配下の楊奉と宋果が反乱を企てるが阻止され、宋果は殺され楊奉は西安に落ち延びた。
これによって李傕の勢いは衰えた。
そこに郭汜が攻めたてた。
そこに張済が大軍を率いて、李傕と郭汜の戦いを止めさせ、帝を弘農に連れた。
途中、郭汜の軍に追いつかれるが、帝の警護をしていたもと李傕配下の楊奉がそれを撃退し、郭汜の配下崔勇を楊奉配下の徐康が一合のもとに斬り落とした。

 郭汜は敗軍の率いての帰途で李傕に出会い、ともに弘農を攻めた。
そして、帝は楊奉、董承に守られて落ち延びて行った。
しかし、配下の李楽の裏切りによって李傕、郭汜に追いつかれてしまう。

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