『三国志演義』第二十四回 国賊兇を行なって貴妃を殺し、皇叔敗走して袁紹に投ず

 曹操は、献帝の廃止を程昱に「にわかに廃立するのは兵火をまねくもとです」と諌められて思いとどまった。

 ただ、董承ら五人は一族まで打ち首にされた。

 続いて徐州の劉備討伐に兵を出した。

 劉備は孫権を袁紹に使わして援軍を要請したが、息子の病気を理由に兵を出さなかった。

 張飛は進軍してきた曹操に夜討ちをしたが荀昱に読まれて大敗した。
張飛は徐康と戦うが後ろから楽進が迫ったので落ち延びた。

 劉備は夏侯惇の軍勢に囲まれ逃げ出すが、夏侯淵に迫られ、城に戻ろうとしたがすでに陥落しており、袁紹を頼って落ち延びていった。
袁紹は援軍を出せなかった事を詫びて厚くもてなした。

 曹操はその夜小沛に入り、徐州に兵を進めた。
徐州は陳登が城を献上したので入城して下ヒ攻略の策を練った。

 「それがし、関羽とは面識があります。
使者の役目お申し付け下さりませ」と張遼が名乗り出た。
賈詡カは
 「それがしに一計があります。
張遼殿に説得に行ってもらえば必ず丞相のお手に参じましょう」

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