(19)地沢臨(ちたくりん):䷒:臨。元亨利貞。至于八月有凶。(希望に燃えて出発する時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

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では今回は、『地沢臨』についてです。

【卦辞】
勝海舟が幕末に希望に燃えて太平洋を横断した時の舟名「咸臨丸」はこの卦からとられたものです。
旧12月は現在の1月で、陽が長じ始めた「地沢臨」に当たり、また、旧8月は現在の9月で、陽が衰え始めた「20風地観」に当たります。
地沢臨の今は春爛漫の時、希望に燃えて進みましょう。
正しい道を守り続けた場合にのみ利を得られます。
願いごとは大いにかないます。
新規の計画も良し、会社の中では地位の昇進や昇給もあるでしょう。
しかし、いずれは満開の花も散ることを心して進むべきです。
八月になれば凶となります。

1.希望に燃えて出発する時。
2.上から下を臨む。
3.驚くことがあるが、たいしてことはない。
4.いずれ盛運の時も終わることを知ること。
5.大震(栓卦)
6.1月(十二消長卦)

【初爻】
心を一つにして協力して進む時です。
感動する心が大切なのです。
良い時です。
一貫して正道を守れば、吉です。

【二爻】
信頼が厚く、すべて順調に進みます。
意気に感じて進んでよい時です。
良い時です。
吉であって何事も順調にいきます。

【三爻】
あなたは口先だけで人に臨もうとしています。
あなたの考え方、進み方に問題点があります。
不実は失敗の元です。
よく反省し、憂い改めれば災いはないです。

【四爻】
あなたの真心あふれる態度が幸せを招きます。
部下などの有能な協力者に一任する時です。
至誠をもって臨めば、問題はありません。
大変良い時です。

【五爻】
知恵多きあなたは、やはり知恵ある人を選び、うまく用いることで成功するでしょう。
大変良い時です。
吉。

【上爻】
人情たっぷり、手厚い態度、誠の心で進みましょう。
大変良い時です。
吉にて、問題はありません。

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