シャルル・ボードレール曰く、
「ダンディズムはある点において、霊性と禁欲主義に近い」
「ダンディという存在は、各人の内なる美という概念の洗練や、自らの情熱の充足や、感情や思考……のあり方に他ならない。多くの無思慮な連中が信じているらしいこととは反対に、ダンディズムは、衣装や身体の優雅さに無上の喜びを覚えることをいう。完全なるダンディにとってこれらの事柄は、精神の貴族的な卓越性の象徴にすぎないのである」
ダンディズムは、外見だけのおしゃれやカッコ付けではなく、伊達や粋、男気、侠気、矜持を保つ、こだわりを持つこと。
イギリスのジョージ・ブライアン・ブランメルも清潔感と人柄そのものがダンディズムの体現者でした。
しかし、反骨の美学とも言える武士道精神こそが、日本人としてのダンディズムそのものだと感じています。
顔立ちの美しさやスタイルのよさといった表面上の美しさではなく、雰囲気や佇まい、潔さから感じられる美しさ。
これは、年齢を重ねるからこそ厚みを増す、歳を取って足腰が立たなくなっても滲み出るオーラのようなもの。
自信を持ち、こだわりと矜持を保つために、自分にあえて無理を強いる美学を持ち続けること。
自らの美学とルールに忠実に生き、自分が描くストイックさとハードボイルドさを決して失わない気持ち。
まさに、粋でありたいものです。
フィリップ・マーロウ曰く、
「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格が無い」