名古屋市千種区にある、覚王山境内に八十八ヶ所霊場ができたのは、明治四十二年(1909)8月から大正の初めと言われています。
そもそも覚王山は、タイ王国から寄贈された仏舎利(釈迦の遺骨)が安置されていると言われている”日泰寺”が有名です。
そもそも、
覚王山の「覚王」とはお釈迦様の別名ですし、
日泰寺の「日泰」は日本とタイ王国を表していますし、
日泰寺自体がどの宗派にも属していない日本で唯一の超宗派の寺院
ということもあって、ここに八十八ヶ所霊場があってもさして違和感がない(というよりも、あまり著名ではないながらも、自然に存在している)不思議な空間ではあります。
そしてこの覚王山八十八ヶ所霊場、半径数キロ圏内に点在していることから一日で回ることが可能です。
要は、手始めとしてお手軽にプチ八十八か所巡りを始めてみるにはうってつけの場所という訳です。
問題は、札所が空いているのが弘法大師空海の命日(3/21)にちなんで毎月21日(日泰寺では縁日が開かれてます)、しかも土日祝日の午前中でないと全ての札所が空いているとは限らない、という点です。
で、巡礼コースなんですが、元々札番順に並んでいたものの、日泰寺本堂、霊堂、納骨堂などの新改築と姫ケ池から自由ヶ丘をぬける道の拡幅工事のため、札所の数の四割もが小移動あるいは大移動しているような実情ですので、下調べなしに回ろうと思ってもかなり苦労します。
ということで、私も以下で案内されている情報を参考にさせて頂きながら、今年(2014年)の6/21に巡ってきました。
覚王山日泰寺88ヶ所霊場巡り
覚王山日泰寺と覚王山八十八ヶ所
覚王山新四国八十八カ所めぐり一覧: 猫耳に念仏 【今日はおでかけ日和】
日泰寺八十八ヶ所霊場番外、予告 – 愛知限定 歴史レポ
そもそも私は追善供養(今は亡き人の冥福を願っての巡礼)が目的でしたが、わずか数キロ圏内のエリアであっても3時間強の道のり。
プチ遍路という名目ではありましたが、いろいろな想いが巡る中、ゆっくりとした時を歩むことができました。
あなたも休日のひと時、地元で八十八ヶ所巡りが出来そうな場所を探してゆっくり巡ってみてはいかがでしょうか。
明日(9/21)は日泰寺の縁日ということで賑わいを見せると思います。
良き秋日和となるかは天候次第ですが、ご散策の一案としてどうぞ。
最後に、覚王山八十八箇所の案内を元に順に巡ってみた写真をアップしておきました。
各リンクをクリックしてご確認ください。
A地区
B地区
C地区
D地区
E地区
F地区
G地区
日泰寺
鉈薬寺、他
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コメント
覚王山新四国めぐりはいかがでしたか。覚王山は面白いところで、訪れる度新しい発見があります。もし、欠番の札所を見つけることがありましたら是非ご一報願います。それではまた。