楊奉は徐康に迎え撃つように命じ、李楽もそれを見て自ら討って出た。
しかし、徐康に一合で斬られ、残兵はけちらされた。
かくして、帝は洛陽に戻ることができた。
しかし、洛陽は荒れ果て朽ち果てていた。
太尉楊彪は曹操を洛陽に呼んで洛陽を守らせた。
李傕、郭汜の軍が攻めてくると、帝は夏侯惇に迎え撃つように命じた。
夏侯惇と曹昂は敵を撃破した。
曹操は司隷校尉に任じられた。
賈詡は、曹操相手では降伏すべきであると李傕に進言する。
しかし、李傕は怒って殺そうとしたので賈詡は単騎で故郷に落ちのびていった。
曹操は許拠、曹仁、典韋、夏侯惇らと李傕、郭汜を攻めた。
李傕、郭汜軍は壊滅し、討ち取られた者、降参した者は数しれなかった。
李傕と郭汜は落ち延びていったが、行く先もなく山賊になった。
曹操は、洛陽が荒れ果てているので許都に遷都を勧めた。
これに楊奉らが手勢を率いて道をさえぎった。
そして楊奉配下の徐康が前に出た。
曹操は許拠に相手をさせるが、決着がつかず引き分けた。
しかし、その後、満寵は徐康を味方に引き入れることに成功した。
怒った楊奉は徐康を追って出てくるが、曹操にやられて袁術を頼って落ちていった。
かくして、許都に帝を迎えて宮殿を建て、曹操の思いのままに論功行賞、罪人の処罰が行われた。
曹操は、除州の劉備の存在を気にしており、荀昱の「二虎競食の計」を取り入れた。
しかし、劉備に見破られてしまう。
荀昱は、次に「虎を駆り立て狼を呑ましむるの計」を進言した。
曹操はこれを取り入れ、勅命をもって劉備に袁術を討伐させた。
張飛は禁酒の誓いをたてて留守をあずかった。
進軍した劉備軍は、途中袁術配下の紀霊と一戦し、関羽と紀霊が一騎打ちをするが引き分けに終わった。
紀霊は陣に帰って配下の荀正を出すが、関羽に一合いに斬られてしまった。
一方、留守をあずかった張飛は、禁酒の誓いを破って酒を飲んで酔っぱらってしまう。
それを諌めた曹豹は、張飛に「俺の酒が飲めんのか」と責められてしまい、さらに曹豹が「私の婿の呂布の顔に免じて容赦下さい」と言って許しを乞うた。
すると張飛は大いに怒って曹豹を鞭打った。
曹豹はこれを恨んで、呂布に城を襲わせた。
張飛は酔いもさめないままに徐州から逃れた。
城門のところで曹豹を馬もろとも斬り殺し、劉備の所へ急いだ。
張飛は、劉備に一切を話して自ら剣で首をはねようとした。
