神様仏様でビジネス?神仏習合でいい具合に融合した宗教観と風習、習慣について

お守り要素の強い神様、仏様ですが、あらゆる世代に共通して親しみを与えているかという観点で、もう一歩先のビジネスアイデアを考えてみましょう。

神社やお寺にはお参りにいくのに、そこに祀られている神様・仏様を良く知らないのはなぜでしょう?

これは生活習慣化しているがために、あえて知る必要がない、ということと、特に詳しくなくてもお参りでご利益を授かればそれで問題ない、という2つの観点があるのだと思います。
生活習慣化しているけれども、あまり踏み込んで宗教色が強くなる程までには知りたくはないし、ひとつひとつの神様や仏様に対しては、古臭くて身近なものでもないのでそこまで興味を持てずにいれる、ということもあるのでしょう。
勿論おみくじを引いたりお守りを買うぐらいまではしますが、それ以上はやはり興味を持っている人でない限り踏み込んで、という訳にはいかないということもあるのかもしれません。
でも日本の中では、せっかく神仏習合でいい具合に融合した独特の宗教観、風習、習慣があるので、それをもっと身近に取り入れるきっかけがあれば、十分ビジネスとして成り立つと考えるのです。

勿論、仏様でビジネス?っていうと、それを敬遠する方が大半だと思います。

しかし、京都などの有名所に限らず神社寺院を観光や参拝で訪れた際、場所によっては建物や仏像等が朽ちていたり、修繕・修復が行き届いておらずに、ちょっとげんなりした経験はないでしょうか?
それをワビサビとして趣があると感じる方もいらっしゃるでしょうが、でもこういった史跡、名勝やそれに関わる多くの神社・寺院は、未来永劫大切に残していかねばならないものです。
観光地化しているところはまだいい方で、なかなか人が訪れにくい場所にある山奥の寺院などは、あと何十年維持できるのだろうと心配になる程です。
私の出身地である大分県にも国宝級の仏像や寺院が数多ありますが、その大半はあまり知られることもなく、10年20年スパンで見れば、年を追うごとに次第に朽ちていっているような状態です。

こうした後世に残すべき過去の遺産を維持管理し、修復・修繕していく恒久的な道筋を付けるためにも、私は民間レベルでしっかりとビジネス構造化すべきだと考えるのです。
では、どう具体化していくのか?
次回はそのあたりをまとめていきます。

参考記事:
「パワースポット」30代独女、10人に1人は月1回以上神社へ
神社仏閣での願いごとの特徴、20代は愛、40代人間関係、30代は結婚相手との出会い
独身女性の約6割がパワースポットを信じ、30歳代独身女性の10人に1人は月1回以上、神社仏閣をお参りしている。
自然のパワーが多く集まっているとされるパワースポットは、神社仏閣のほか、山や滝、泉といった自然系の場所も女性が高い関心を示している。パワースポットを「すごく信じている」「少し信じている」という信じる派は56.0%にのぼり、「信じていない」という完全否定派の12.1%を除くと、9割近い独身女性が多かれ少なかれ神秘の力があるのではないかと考えている。
 神社や寺院で願うことは圧倒的に健康に関することが多く、「自分の健康」を願う人は51.4%、「家族の健康」を願う人は54.0%だった。年代が上がるほど自分より家族の健康を祈願し、50歳代は7割近く(66.7%)に達する。
 恋愛に関する願いごとは「交際相手との出会い」「結婚相手との出会い」「恋愛成就(片思い)」「恋人との結婚祈願」「復縁」いずれも1割程度とそれほど多くない。しかし若い年代ほどその割合は高まり、20歳代は特に「交際相手との出会い」(25.9%)、「恋愛成就」(21.0%)が2割を超える。また30歳代は「結婚相手との出会い」(21.6%)が他の年代より高く、結婚まで至ることを望んでいる様子が見てとれる。
そのほか年代で違いが顕著だった願い事として、「職場の人間関係」は40歳代が最も多く、「友人関係」は20歳代が最多だった。
神社や寺院に参拝する頻度は、61.4%が年1―6回にとどまり、大半が初詣や旅行先で訪る程度のようだ。習慣のように月1回以上参拝する人は30歳代が10.6%で、50歳代の11.4%に次いで多かった。