旧約聖書:エクソダス 神と王をきっかけにして。

映画『エクソダス:神と王』の舞台は紀元前1300年のエジプト。
最強の王国として名をはせるエジプトの王家に養子として迎えられて育ったモーゼは、兄弟同然のような固い絆で結ばれていたはずのエジプト王ラムセスと袂を分かちます。
その裏には、苦境に立たされている40万にも及ぶヘブライの人々を救わねばならないというモーゼの信念があったのです。
そして、彼らのための新天地「約束の地」を探し求めることに。過酷な旅を続ける一方で、彼はエジプトを相手にした戦いを余儀なくされていくことに。。。

今から58年前。チャールトン・ヘストン扮するモーゼと、ユル・ブリンナー扮するラムセスで話題となった『十戒』とう映画がありました。
子供の頃にテレビで見て驚いた壮大な時代背景の物語が、『ダークナイト』でバットマンに扮していたクリスチャン・ベイルのモーゼと、『華麗なるギャツビー』でデイジーの夫役だったジョエル・エドガートンのラムセスで蘇ってきます。


監督は、『エイリアン』『ブレードランナー』『ブラック・レイン』『グラディエーター』のリドリー・スコット。
旧約聖書の出エジプト記に登場する、モーゼのエピソードをベースにした来年早々(2015年1月30日)公開のアドベンチャームービーですが、せっかくならモチーフが聖書なだけに年末のこの時期に公開すればよかったのに、と思わざるを得ません。

そんな旧約聖書ですが、出エジプト記だけでなく壮大なる物語がてんこ盛りです。
もっとちゃんと知りたい!美しい絵画でおさらい【旧約聖書】
ちなみにざっと目次だけ見ても、ひとつの章だけで十分一本の映画が取れそうなスケール感ですよね。
※)それぞれのについては、いずれ少しずつにでも整理していこうとは思っています。
ですので、ユダヤ教やキリスト教に関わりがない方でも、世界最古の文献のひとつとして、興味がある章から読み解いてみてはいかがでしょうか。
映画『エクソダス:神と王』が、そんなきっかけとなればいいですね。

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「旧約聖書 目次」

【【律法の書】】
【創世記】
・天地創造と原初の人類
天地創造 1章
アダムとイヴ、失楽園 2章 – 3章
カインとアベル 4章
ノアの方舟 5章 – 11章
バベルの塔 11章
・太祖たちの物語
アブラハムの生涯 12章 – 25章
ソドムとゴモラの滅亡 18章 – 19章
イサクをささげようとするアブラハム 22章
イサクの生涯 26章 – 27章
イスラエルと呼ばれたヤコブの生涯 27章 – 36章
・ヨセフの物語
夢見るヨセフ 37章 – 38章
エジプトでのヨセフ 38章 – 41章
ヨセフと兄弟たち 42章 – 45章
その後のヨセフ 46章 – 50章

【出エジプト記】
・エジプト脱出
ヤコブ後のエジプトにおけるユダヤ人の状況(1章)
モーセの物語(2章 – 4章)
ファラオとの交渉と十の災い(5章 – 11章)
民のエジプト脱出と葦の海の奇跡(12章 – 15章)
シナイ山への旅(16章 – 19章)
・神と民の契約
十戒の授与(20章)
契約の書(20章 – 23章)
契約の締結(24章)
幕屋建設指示とその規定(25章 – 28章)
儀式と安息日の規定(29章 – 31章)
金の子牛(32章 – 33章)
戒めの再授与(34章)
安息日と幕屋の規定(35章 – 39章)
幕屋の建設(40章)

【レビ記】
・祭司の規定
献げ物に関する規定(1章~7章)
アロンの故事とそれにちなむ祭司の聖別などの規定(8章~10章)
清浄と不浄に関する規定(11章~16章)
・神聖法集
献げ物と動物の扱いに関する規定(17章)
厭うべき性関係に関する規定(18章)
神と人との関係におけるタブーに関する規定(19章)
死刑に関する規定(20章)
祭司の汚れに関する規定(21章)
献げ物に関する規定(22章)
祝い日に関する規定(23章)
幕屋に関する規定(24章1-9節)
神への冒涜などに関する規定(24章10-23節)
安息年とヨベルの年に関する規定(25章)
偶像崇拝の禁止と祝福と呪いに関する規定(26章)
誓いと関係する献げ物の規定(27章)

【民数記】
・シナイ山における人口調査と出発に至るまでの記述、ナジル人など種々の規定
1章 シナイの荒野における人口調査、レビ人の務め
2章 幕屋と宿営地に関する神の指示
3章 レビ人の祭司としての職務
4章~6章 レビ人の氏族の調査、汚れやナジル人に関する規定
7章~9章 祭壇の奉献と聖所の祝別
・シナイ山からモアブにいたる道中の記述、カナンへの斥候の報告にうろたえる民の姿
10章~12章 イスラエルの民の荒れ野の旅と不満、モーセを蔑ろにしたアロンとミリアムへの罰
13章~14章 カナンを偵察した斥候の報告と民の嘆き
15章~17章 コラの反逆、アロンの杖
18章~19章 アロンの子孫とレビ人の祭司としての役割
・カナンの民との戦い、ヨルダン川にたどりつくまで
20章~21章 メリバの出来事、ミリアムとアロンの死、カナン人アラドの王の死、青銅の蛇による罰、アモリの王シホンとオグとの戦い
22章~24章 バラクとバラムの物語、バラムとろば
25章~27章 カナン入りを前にした人口調査。後継者ヨシュアの任命
28章~29章 献げ物に関する規定
30章~32章 ミディアンへの勝利、逃れの街の規定
33章~36章 エジプトを出てからの旅程、イスラエルの嗣業の土地、レビ人の町、相続人が女性である場合の規定

【申命記】
・第1の説話(1章~4章)
40年にわたる荒れ野の旅をふりかえり、神への忠実を説く。
・第2の説話(5章~26章)
前半の5章から11章で十戒が繰り返し教えられ、後半の12章から26章で律法が与えられている。
・最後の説話(27章~30章)
神と律法への従順、神とイスラエルの契約の確認、従順なものへの報いと不従順なものへの罰が言及される。
・32章1節~47節
『モーセの歌』といわれるものである。
・33章
モーセがイスラエルの各部族に祝福を与える。
・32章48節~52節および34章
モーセの死と埋葬が描かれて、モーセ五書の幕が閉じられる。

【【歴史の書】】
【ヨシュア記】
・ヨシュアによる占領(1-11章)
・土地の配分(12-21章)
・シケム契約(22-24章)
【士師記】
・時代背景(1:1-3:6)
・士師たちの活躍(3:7-16章)
・ダン族の定住(17-18章)
・ベニヤミン族の討伐(19-21章)
【ルツ記】
【サムエル記 第Ⅰ】
【サムエル記 第Ⅱ】
【列王記 第Ⅰ】
【列王記 第Ⅱ】
【歴代誌 第Ⅰ】
【歴代誌 第Ⅱ】
【エズラ記】
【ネヘミヤ記】
【エステル記】

【【【詩書】】】
ヨブ記
詩篇
箴言
伝道者の書
雅歌

【【【大預言書】】】
イザヤ書
エレミヤ書
哀歌
エゼキエル書
ダニエル書

【【【小預言書】】】
ホセア書
ヨエル書
アモス書
オバデヤ書
ヨナ書
ミカ書
ナホム書
ハバクク書
ゼパニヤ書
ハガイ書
ゼカリヤ書
マラキ書

【【旧約聖書続編】】
トビト記
ユディト記
エステル記(ギリシャ語)
マカバイ記 一
マカバイ記 二
知恵の書
シラ書〔集会の書〕
バルク書
エレミヤの手紙
ダニエル書補遺 アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌
スザンナ
ベルと竜
エズラ記(ギリシャ語)
エズラ記(ラテン語)
マナセの祈り