吉田松陰の愛読書と著書を読む!

足枷のなかでベストを尽くすことを体現している吉田松陰ですが、牢獄に入れられた4年の間に何と1460冊(多い年には年に600冊超)もの本を読んだと伝えられています。
「獄にあっては獄の中でできることをする。獄を出たら、出てできることをする」
しかも、単に知識としてだけでなく、そこから如何に考えるか、ということが松陰の学問の神髄です。
※)このあたりは、”『孟子』滕文公章句と「花燃ゆ」松陰が説く学ぶ意味について!”にも纏めていますので、参考にしてください。
時間を無駄にぜす、逆境においても前に進む姿勢は、労苦や難解な文章、面倒な雑事を避けがちな現代の私達が見習うこと、多々ありです。
そんな松陰の読書の中で特に彼に影響を与えた書物や、彼が記した著書を纏めておきます。
これまで整理してきた内容へのリンクも付けていますが、この一覧は今後も適宜追記修正していきますので、参考にしていってください。

吉田松陰考!偉大なる教育者としての在り方!

【愛読書】
●四部の学関連
『論語』 孔子
 ・論語より学ぶ!人としての「徳」と「命」!
『孟子』 孟軻
 ・孟子より学ぶ!性善説と王道に基づくリーダーの心得!
『大学』 曾参(『礼記』第42篇と重複)
 ・大學(大学)より学ぶ!人を治める道の書!
『中庸』 孔伋(『礼記』第31篇と重複)
 ・中庸より学ぶ!過ぎたるは猶及ばざるが如し!

●国史関連
『日本書紀』 舎人親王・太安万侶
『太平記』 小島法師
『神皇正統記』 北畠親房
『日本外史』 頼山陽

●水戸学関連
『新論』 会沢正志斎
『弘道舘記述義』 藤田東湖
『正気歌』 藤田東湖

●陽明学関連
『伝習録』 王陽明
 ・伝習録より学ぶ!心を統治、練磨することの大切さ!
『翁問答』 中江藤樹
 ・翁問答より学ぶ!心学の提唱・明徳と普遍道徳・全孝について
『集義和書』 熊沢蕃山
 ・近江聖人:集義和書より学ぶ!経世済民のコンサルタントの教え!
『洗心洞箚記』 大塩平八郎
 ・洗心洞箚記より学ぶ!義と愛に生き、知行合一を貫いた人生の書!
『言志四録』 佐藤一斎
 ・言志四録より学ぶ!維新志士発奮の訓戒語録集!

●山鹿流兵学・尊王論関連
『山鹿語類』 山鹿素行
 ・山鹿語類より学ぶ!権威や権力に屈せず、義心を変えない大丈夫の心!
『武教小学』『武教全書』 山鹿素行
 ・武教小学、武教全書より学ぶ!生きる上での基本と道徳的な修養の基本について
『聖教要録』『配所残筆』 山鹿素行
 ・聖教要録、配所残筆より学ぶ!日常の礼節・道徳の重要性!
『中朝事実』 山鹿素行
 ・中朝事実より考える!日本の国体について その1
『靖献遺言』 浅見絅斎
『柳子新論』 山県大弐

【著書】
松陰の主な著書と年代、年齢:
『将及私言』 嘉永六年(1853)、24歳
『幽囚録』 安政元年(1854)、25歳
 ・二十一回猛士の説、幽囚録より学ぶ!時代の先見性と世界へ向かう志!
『二十一回猛士の説』 安政元年(1854)、25歳
 ・二十一回猛士の説、幽囚録より学ぶ!時代の先見性と世界へ向かう志!
『士規七則』 安政元年(1854)、25歳
 ・吉田松陰の命日に想う
『回顧録』 安政二年(1855)、26歳
『三月二十七日の記』 安政二年(1855)、26歳
『投夷書』 安政元年(1854)、25歳
『七生説』 安政三年(1856)、27歳
『講孟剳記(講孟余話)』 安政三年(1856)、27歳
 ・講孟箚記より学ぶ!人民への至誠を掲げる熱き思い!
『武教全書講録』 安政三年(1856)、27歳
 ・武教全書講録より学ぶ!時代に対する危機意識と忠誠観!
『松下村塾記』 安政三年(1856)、27歳
『狂夫の言』 安政五年(1858)、29歳
『対策一道』 安政五年(1858)、29歳
『愚論』 安政五年(1858)、29歳
『続愚論』 安政五年(1858)、29歳
『急務四条』 安政五年(1858)、29歳
『大義を議す』 安政五年(1858)、29歳
『時勢論』 安政六年(1860)、30歳
『要駕策主意』 安政六年(1860)、30歳
『留魂録』 安政六年(1860)、30歳
 ・吉田松陰の命日に想う一部