今日(6月22日)は二十四節気の夏至!”陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也”

今日(6月22日)は二十四節気の夏至!

”陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也”(暦便覧)

夏至ということで、北半球では太陽高度が最も高くなり、一年の中で昼間の最も長い日になります。
考えてみれば「夏至」は、一年で昼間が最も短い「冬至」と比べると5時間余りも昼間が長くなる計算にはなりますが、今は梅雨の真っ直中ということもあり、あまりそういったことも実感できない日々が続きますね。

でも、あじさいや花しょうぶなどの雨の似合う花が咲く季節。
うっとおしい梅雨ではありますが、その雨は新緑にも降り注ぎながら青葉を濡らし輝く姿には、命の恵みの尊ささえ感じるこの頃です。
最近ではほとんど見かけることも少なくなりましたが、それでも水辺や森林を見やると蛍がふわふわと飛び交う光の移ろいを愛でることもできます。
深い闇をぽっと輝かせる、儚い命の光。
蛍はその儚さから、古来から恋の象徴として和歌などにも歌いこまれてきました。

今日はそんな蛍に思いを馳せながら、ステキな一日をお過ごしください。

”男に忘られて侍りける頃、貴船に参りて、御手洗川に蛍の飛び侍けるを見てよめる
 物思へば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂たまかとぞみる”
 『後拾遺集』より和泉式部

”建保三年内大臣家百首歌に、名所恋
 芦の屋に蛍やまがふ海人やたく思ひもこひも夜はもえつつ”
 『続後撰集』より藤原定家

”さゆり葉のしられぬ恋もあるものを身よりあまりて行く蛍かな ”
 『続古今集』より藤原定家

”つくりおける罪を蛍のこの世にて尽くす炎を見るぞ悲しき”
 『恋昔百首』より源国信

”鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに 人の消つには消ゆるものかは”
 源氏物語より蛍の宮

”恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす”
 都都逸

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