(37)風火家人(ふうかかじん):䷤:家人。利女貞。(家内安全第一の時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

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では今回は、『風火家人』についてです。

【卦辞】
この卦は五爻に陽、二爻に陰があり、どちらも中正を得ています。
五爻は外でバリバリ働く夫であり、二爻は家をしっかりと守る妻であり、互いに協力し合うことで家庭は調和がとれ、結束力が強まります。
このように、風火家人の時は、家庭を大切にして、また内部に目を向けるべき時です。
したがって、新規の事を行うよりも本業を守り、協調性や結束力を大切にすることです。
また、家庭内に問題が起こりやすい時ですが、主婦のパワーがものをいいます。
概して女性の協力や家族の協力が得られるとスムーズに運ぶ時です。

1.家庭や内部に目を向ける時。
2.内部に問題がある時。
3.一致団結する。
4.現状維持。
5.女性に協力を求める。
6.乾中に坎を包む(包卦)。

【初爻】
厳重な戸締まりと同様に丹念な準備を怠らずに内部を固める時です。
物事は、最初に締めることが肝腎です。
家が乱れぬように初めに予防すれば、悔いはなくなります。

【二爻】
本業に専念する時です。
我を通してはなりません。
役割を分担しましょう。

【三爻】
内部に乱れが出てくる時ですから、上手に締めることです。
雰囲気づくりに気を配りましょう。

【四爻】
家業に専念して大利を得る時です。
穏和な路線を守ることです。
大変良い時です。

【五爻】
家庭の中は安定し、円満で心が通じ合い、運気も好調な時です。
会社の中も、社長や部長を中心に一致団結というところ。
大変良い時です。
王が大いに王家を治める状況なので、心配することはありません。

【上爻】
常に反省しつつ締めていけば、家の繁栄は継続することでしょう。
誠があってしかも威厳が備わっていれば最終的には、吉です。
良い時です。

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