日本人の教養として美しい漢字を!食編2

私達の日常を取り巻く文字の中で、普段あまり使われることがなくなってきた漢字も数多あります。
しかし、こうした漢字の中には非常に美しいものや、はっと気づかされる意外なものがあります。
手書きで文字を書く習慣もますます少なくなってきていますが、普段使用頻度の低い漢字を顧みることで、新たな再発見をして欲しい。
そんな思いで、何回かに渡って美しい漢字を整理してみたいと思います。
ふとした折にこれらの漢字を使って、センスの良さをアピールしてみる、なんてのもいかがですか。

今回は、前回に引き続き食にこだわってみたいと思います。

【糸葱】(あさつき)
・ユリ科の多年草。地下茎はラッキョウに似る。葉は淡緑色の筒状でネギに似る。食用として栽培。

【独活】(うど)
・ ウコギ科の多年草。若芽は柔らかく、香りがあり、食用。

【雪花菜】(おから)
・卯の花、きらずともいい、豆腐や凍り豆腐の製造工程において、大豆から豆乳をつくるときのしぼりかす。

【花穂紫蘇】(かほ(はなほ)じそ)
・咲きかけの花をつけたしその穂。紫色の花がついたものを、刺身のつまなどにする。

【蕪菁】(かぶ、かぶら)
・葉と根は食用。特に根は白色・紅色など品種による差がある。

【蒲鉾】(かまぼこ)
・練り製品のひとつ。原料にはタラ類、サメ類、イトヨリ、ベラ類他の白身魚が使用される。

【唐墨、鰡子、鱲子】(からすみ)
・ボラなどの卵巣を塩漬けし、塩抜き後、天日干しで乾燥させたもの。

【芥子】(からし)
・カラシナ類の種子を粉末にしたもの。黄色の種子は直径 1.5mmぐらいの球形。

【干瓢】(かんぴょう)
・ふくべ(ウリ科ユウガオの品種)の果実をひも状に剥いて乾燥させた食品。

【木耳】(きくらげ)
・キクラゲ目キクラゲ科キクラゲ属のキノコ。

【金鍔】(きんつば)
・金鍔焼きの略称で、和菓子のひとつである。

【金団】(きんとん)
・さつま芋などで作った餡(あん)に、甘く煮た栗・いんげん豆などをまぜたもの。

【胡桃】(くるみ)
・クルミ科クルミ属の落葉高木のオニグルミ・テウチグルミなどの総称。果実は丸く、肉質の外果皮と堅い内果皮に包まれた子葉部分を食用にする。

【慈姑】(くわい)
・オモダカ科の水生多年草であるオモダカの栽培変種。

【醯醢】(けいかい)
・ 酢と、ししびしお。 酢であえた塩魚。

【巻繊汁】(けんちんじる)
・崩した豆腐と千切りにした大根・ゴボウ・芋などの野菜を油で炒めたものを入れたすまし汁。

【御形】(ごぎょう)
・ ハハコグサの異名。春の七草の一つ。

【牛蒡】(ごぼう)
・ちょっと固めの歯ごたえと、軽い苦味をもった野菜。

【粗目】(ざらめ)
・双目大粒に作られた砂糖。

【蕃紅花】(サフラン)
・アヤメ科の多年草およびそのめしべを乾燥させた香辛料をさす。

【潮魚汁】(しょっつる)
・ハタハタや鰯などを1~3年以上塩(ハタハタと塩のみ)漬けして、その後、沸騰させてろ過したもの

【水団】(すいとん)
・小麦粉の生地を手で千切る、手で丸めるなどの方法で小さい塊に加工し、汁で煮込んだ日本の郷土料理。

【蘿蔔】(すずしろ)
・ダイコンの別名。春の七草の一つ。

【菘】(すずな)
・ カブの異名。春の七草の一つ。

【酢橘】(すだち)
・ミカン科の常緑低木ないし中高木。徳島県原産の果物で、カボスやユコウと同じ香酸柑橘類。

【薇】(ぜんまい)
・ゼンマイ科の多年生のシダ。

【蓼酢】(たでず)
・タデの葉をすりつぶし、酢とだしをまぜたもの。アユの塩焼きなどに添える。

【粽】(ちまき)
・米や米の粉などを笹の葉・竹の皮などで包み,藺草(いぐさ)で三角形に巻き上げて蒸したもの。

【甘露子】(ちょろぎ)
・シソ科の多年草の植物、あるいはその根にできる食用とされる球根のように見える塊茎部分。

【陳皮】(ちんぴ)
・熟したミカン科のマンダリンオレンジの果皮を干したもので漢方薬の原料のひとつ。

【甜菜】(てんさい)
・ヒユ科フダンソウ属の二年生の植物。別名、サトウダイコン(砂糖大根)。

【田麩】(でんぶ)
・魚肉または畜肉加工品のひとつ。繊維状にした後に煎った食品。

【玉蜀黍】(とうもろこし)
・イネ科の一年生植物。穀物として人間の食料や家畜の飼料となる。

【心太】(ところてん)
・テングサやオゴノリなどの紅藻類をゆでて煮溶かし、発生した寒天質を冷まして固めた食品。

【滑子】(なめこ)
・食用きのこの一種で、湿ると粘る。別名なめたけ。

【苦汁】(にがり)
・海水からとれる塩化マグネシウムを主成分とする食品添加物。

【半片】(はんぺん)
・魚肉をすりつぶし、山芋などを加えて練り、蒸した食品。

【大蒜】(にんにく)
・ネギ属の多年草で、球根を香辛料として用いる。

【茗荷】(みょうが)
・ショウガ科ショウガ属の多年草。

【醪・諸味】(もろみ)
・醤油・酒などを作るために醸造した液体の中に入っている、原料が発酵した柔らかい固形物。

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