(39)水山蹇(すいざんけん):䷦:蹇。利西南。不利東北。利見大人。貞吉。(冬山で遭難したような時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

430927180447727048334894348616

では今回は、『水山蹇』についてです。

【卦辞】
易の中で三大難卦の一つです。
この卦の上卦には水があり、進めば水流に巻き込まれ、あるいは穴の底に落ち込みます。
また、この卦の下卦には山があり、退いても険しい山に立ち塞がれ、進退に窮します。
このように、水山蹇の時は動けば危険に遭遇し、どうにも進むことのできない時です。
今は止まって反省し、時の至るまでひたすら徳を積むことです。
謙虚にして従順に、目上の人の意見に従うことです。
西南に行くのはよいが、東北に行くのはよくないです。
頑張るより仕方のない時です。
賢者に相談し、正道を固守することによって、結果は吉になるでしょう。

1.身動きができない時。
2.動けば危険な時。
3.とにかく耐えて頑張る時。
4.有識者の意見をきく。
5.坤中に離を包む(包卦)。
6.四大難卦(途中に困難あり)。

【初爻】
退いて時を待つ時です。
進めば困難に遭うが、退いて時を待てば誉れを受けます。

【二爻】
人のために身を粉にして働く時です。
腹を据えて献身の精神に徹することです。

【三爻】
本分を守って内部を固める時です。
進めば困難に遭うが、退いて守れば安らぎを得られます。

【四爻】
退いて友人と協力する時です。
進めば困難に遭うので、退いて充実をはかれば、仲間と協力して切り抜けられます。

【五爻】
有力な助っ人の現れる時です。
もうじき「ゆきなやむ」状態から脱出できます。
大きな困難に遭い苦しみますが、節度を守っていれば、助けてくれる友が現れます。

【上爻】
苦しかった水山蹇の時が去りつつあります。
援助を得られる時ですので、賢者や有識者に相談の上、事に当たりましょう。
きっと運が上向いてくるでしょう。
水山蹇の中では良い時です。
進めば困難に遭うが、退いて時を待てば大きな功績を得るでしょう。

477090039241986059124763195808488474164148847481154896190017