(46)地風升(ちふうしょう):䷭:升。元亨。用見大人。勿恤。南征吉。(一歩一歩昇る時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

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では今回は、『地風升』についてです。

【卦辞】
地風升の時は、地中(地)に埋もれていた種子(風)が発芽・生育していくことを意味します。
したがって、新しいことに着手して良しとしますが、何よりも土台を固めて環境を整え、生命力を蓄え、その上でゆっくり大切に大木に育てていく心構えが必要です。
そして、心に高大な理想を掲げて、また目的意識を持って,「小を積み大となす」すなわち、小さなことをコツコツと積み上げていく粘り強い姿勢が大切です。
この卦が出たら、実力を発揮し順調に出世を果たしますが、目上の人の指導に謙虚に従うことが肝要です。
願いごとは大いにかないますので、賢者に相談すれば何の心配もありません。
焦らず、止まることなく、達成まで時間がかかるからと途中で放棄すると、一生後悔するようなはめになります。
将来をしっかり見据えましょう。
前進すれば吉です。

1.新しいことを始めるのに良い。
2.時間をかけ、少しずつ着実に進んでいく。
3.焦ったり無理をすると失敗する。
4.有識者や周りに人の意見を聞く。
5.時間がかかるからと途中で諦めない。

【初爻】
昇り始めたところです。
自分を先に立てずに、目上の人と志を合わせて着実に進む時です。
誠の心をもって昇り進みましょう。
大変良い時、大吉です。

【二爻】
信任され名誉を得る時です。
誠心誠意、事に当たれば、後に喜びに通じます。
利益を求むるなかれ。
良い時です。

【三爻】
何の妨げもなく勢いよく進める時です。
ただし、中身にはちょっと欠けるかも。
良い時です。

【四爻】
心が通じ合う時です。
自分の立場をわきまえ、控え目に、かつ誠意をもって努めることです。
良い時です。

【五爻】
階段を昇るように確実に、またたやすく目標に近づける時です。
思いもよらない昇進を受けたり、女性なら玉の輿に乗るチャンスです。
無理な飛躍をせず、階段を昇るように、あくまで堅実に順を追っていけば、吉です。
目下の助力を求めてみましょう。
大変良い時です。

【上爻】
昇りすぎ、止まることを知らず、とうとう行きつく所まできてしまいました。
今が退き時、見切りをつけることです。
あなたの考え方、進み方に問題点があります。
態度を改めて、たえず反省すべきです。

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