(47)沢水困(たくすいこん):䷮:困。亨。貞。大人吉无咎。有言不信。(困難極まりなく八方塞がりの時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

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では今回は、『沢水困』についてです。

【卦辞】
この卦は池(沢)に穴があき、水が流れ出て、池が涸渇寸前のひどい状態にあることを示します。
したがって、沢水困の時は、ふさいでもふさいでも底から水が漏れるように、物心ともに困窮する時です。
しかしこれ以上悪くなることはないと考え、ありのままの運命を受け入れ黙々と所信を貫くことです。
いいわけや弁解、および無駄使いは差し控えることです。
易の中で三大難卦の一つです。

1.何をしても上手くいかない時。
2.物心ともに困窮する時。
3.何を言っても、誰からも信じてもらえない。
4.これ以上悪くはならない。
5.耐え忍ぶ時。
6.四大難卦(困難の極、終わりの悩み)。

【初爻】
職場も家庭も居心地悪く、どうしようもない時です。
こうなれば、腹をくくって踏み止まることです。
奥深い谷底に迷い込んで、三年間は出て来られないような状況です。
あなたの考え方、進み方に問題点があります、よく反省し、改めましょう。

【二爻】
生活困窮の時ですが、時を待ち堪え忍ぶことです。
相手の出方を見て対処することです。
こちらから進めば凶です。
時を待てば問題はありません。

【三爻】
上司や部下にもいじめられ、信じていた妻にも逃げられるような、まさに「泣き面に蜂」の時です。
動けば動くほど傷が深くなる時ですので、悪あがきはやめて、「石の上にも三年」の心構えでじっと耐えることです。
凶の時期です。
あなたの考え方、進み方に大きな欠陥があります、よく反省し、方針の転換をしましょう。

【四爻】
たとえば、実家から来るべき送金が来ないで金欠状態になりイライラしているような時ですが、どうにかぎりぎりで間に合います。
救いの神は必ず現われますから、焦らないことです。
最後には願いがかないます。

【五爻】
天の助けか、援助者をようやく得て、前途に光明を見出せる時です。
部下に人材を求めることです。
時がたてば徐々に喜びが訪れます。

【上爻】
苦しんだ沢水困の時ももうじき去ります。
不安な気持ちでいっぱいですが、用心に用心を重ねて出直す時です。
暗い気持ちをきれいさっぱり切り替えましょう。
こんな時に動けば後悔することになるが、自分の非を悔い改めて進むなら、吉です。

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