(23)山地剥(さんちはく):䷖:剥。不利有攸往。(崩壊寸前の危機の時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

430927180447727048334894348616

では今回は、『山地剥』についてです。

【卦辞】
この卦は、全体を圧縮すると山になり、上爻が山崩れを起こして下まで落ちていく姿を表わします。
上爻の陽の悲鳴が聞こえてきそうです。
山地剥の時は、崩壊寸前で足もとが非常に不安定な時です。
すなわち、大きな危険、みんなハギ取られるような危険がそこまで近づいている状態です。
こうした時には最低限、自分の立場を守り、身を守り、何事も進むべきではありません。
さまざまな災難や転落などの事故も起こりやすい時ですから、充分な注意を怠らないことです。
会社ではトップが苦しんでいる時で、倒産寸前の状態にあるなど、難問山積の時でしょう。
あるいは、あなたが突き上げられ、剥がされる立場になるかもしれません。
進んで事を行なってはなりません。

1.削りとる、落とす、剝ぐの意味がある。
2.不安定な時。
3.非常に危険な時、十分警戒する。
4.十月(十二消長卦)

【初爻】
足元の揺らぎ始めている時です。
危機が足下に忍びより秩序を滅ぼす凶の時期です。
部下の造反などに目を光らせるべきです。
あなたの考え方、進み方に問題点があります。
よく反省し、改めましょう。

【二爻】
下卦の中心人物の造反のため、会社も揺らぎましょう。
危機はまだ顕在化していませんが、しだいに秩序を滅ぼしていく凶の時期です。
早く災難を避ける方法を考え、ガードを固めることです。
あなたの考え方、進み方に問題点があります。
よく反省し、改めましょう。

【三爻】
たとえ仲間はずれになってでも正道を守るべき時です。
つまらない連中とはキッパリ手を切りましょう。
あなたの考え方、進み方に問題点があります。
よく反省し、改めましょう。

【四爻】
あなたの身にこの上なく危険が迫っている凶の時期です。
身一つで至急逃げるしかないでしょう。
あなたの考え方、進み方に問題点があります。
よく反省し、改めましょう。

【五爻】
災いの渦中の一服か、あなたの従順さが愛され、上司の引き立てを受ける時です。
妥協策を講じて無難な時です。
最後には咎めを免れて、万事順調に行きます。

【上爻】
災難の時が崩れ去って、新しい状態に移り変わろうとしている時です。
時の審判を仰ぎましょう。
実力のある人ならば、やっと日の目を見る時が来ました。
今は無理をせず、再起に備えることです。

477090039241986059124763195808488474164148847481154896190017