(26)山天大畜(さんてんたいちく):䷙:大畜。利貞。不家食吉。利渉大川。(大いに蓄積ができた時)

以前に、易経に最低限必要な解説を読み方を整理させて頂きましたので、今回から実際に易を占ってみた結果の六十四卦の個々の解説を行っておきたいと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦 易経って何?
易経 本来の在り方を知ることが大事です。
干支から見る、2014年甲午から2015年乙未の解明・啓示

【【卦辞】】
 卦の全体的な意味の記述
 本卦の「卦辞」の解説は総合的な内容なので、7割程度ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 【本卦】
 爻辞は三爻となります。
 本卦なので、今の自分に対する答えとなります。

【【爻辞】】
 卦を構成している6本の爻位の意味の説明
 解説は3割ぐらいの比率で読んでいけば良いとされています。
 いずれにしても、二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見るのが妥当です。
 【之卦】
 爻辞は三爻となります。
 之卦なので、今後の展開を暗示する内容です。
 【互卦】
 互卦なので、現実を解決するひとつの手がかりや伏されている事情、介在するものや状態、内部事情、時間的な進捗状況を示すものです。
 【裏卦】
 爻辞は三爻となります。
 裏卦なので、裏に含まれている動きや生活し、隠されている本心を判断するものです。
 【賓卦】
 爻辞は四爻となります。
 賓卦ですので、物事を相手側から見た場合の状況を示すものです。

六十四卦を占う詳細については、以下を参考にしてください。
易経 実際に占う方法です
易経 実際に易を占ってみましょう。
その上で、占った結果については、以下も参照してみてください。
易経 六十四卦配列早見表!

430927180447727048334894348616

では今回は、『山天大畜』についてです。

【卦辞】
山天大畜の時は、文字どおり大いに蓄積基盤のできた時ですが、社会への飛躍に備え、さらに実力や知識を内部に蓄えることです。
そのためには、家の外に出て、社会の荒波に大いにもまれるべきです。
正しい道を守るなら、家に引き込んでいないで、世間に打って出て吉です。
これまで蓄えてきたものを遺憾なく発揮する日を待ちましょう。
辛抱強く自分を磨きながら、大川を渡る時期を見極めることが大業を成し遂げる上で大切です。

1.大いに蓄積ができた時。
2.実力を磨きながらチャンスを待つ時。
3.自分の実力を見極める。
4.計画をたてる時。
5.現状維持。

【初爻】
機が熟していないので、まず内面の充実を図ることです。
進めば危ういことがあります。

【二爻】
実力が蓄えられてきても、今は踏み止まって現状を維持することです。
車軸を外して車を止めましょう。

【三爻】
あなたの実力にさらに磨きをかける努力をすることで、上の人にも大いに認められる時です。
今の頑張りが後に実となり、花となるのです。
変わることなく苦心努力を続けましょう。
毎日の精進を怠らなければ、万事順調に行きます。
良い時です。

【四爻】
多少の束縛はあっても、とんとん拍子に事の運ぶ時です。
ただし、事の始めには注意を払いましょう。
何事も事が大きくなる前に手を打てば、大いに吉です。
大変良い時です。

【五爻】
多少の束縛はありますが、かなり実力のある人でも無理なく従わせうる時です。
問題の根源を探り、それを根絶すれば、吉です。
大変良い時です。

【上爻】
今や、じっくり蓄積してきたものを思う存分発揮でき、長い間希望してきたことが叶う時です。
大川を渡ろうとするあなたを妨げるものは何もありません。
願いごとはかないます、大変良い時です。

477090039241986059124763195808488474164148847481154896190017